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気持ちいい事しません?10話

◆◆◆◆◆ 「愁、ケツ貸せ」 フェラをしている愁はそう言われ恵を上目遣いで見る。 「溜まってんだよ」 「貸してもいいですけど……社長絶倫だから中々終らないから嫌なんですよね」 愁は口から恵のペニスを出す。 「お前、雇い主に向かって」 「わかりましたよ!でも、1回イッて下さいね」 愁はまた、恵のを口に咥える。 彼もフェラは上手い。なんせ、恵が教えたから。 愁とはセフレな関係。彼も割り切っているし、互いに気持ち良ければいいって感じだ。 恵にとっての想い人はただ1人。星夜だけ。 その大事な星夜が今頃……いーまーごーろおおお!!! くそう!無理やり顔を見てやれば良かったかな?でと、余計に腹が立つかも知れない。 可愛いだろうな?セックスすると、絶対に可愛いと思う。愛撫だけであんなに可愛いんだからさ。 その可愛い星夜を好き勝手に抱く野郎がこの世に存在するのかと思うと怒りがフツフツと…… ああ!!もう!!! 「くっ!!」 恵は大きく息を吐いた。 「相変わらず濃いですね」 愁は口に出された精子をそのまま飲む。 ああ、星夜にも飲ませたいし、星夜のを飲みたい。 「じゃあ、さっさと済ませてくださいよ?」 愁はスルリと下だけを脱ぐ。そして、ローションを手に自分でアナルをほぐす。 「俺にやらせろ」 「は?まだ、ちゃんとほぐれてないですよ?」 面倒くさそうに言う愁。 「違う!穴だよ」 恵は愁を引き寄せて自分の上に座らせた。そして、彼のアナルへと指を入れる。 「んんっ、」 愁は直ぐに声を漏らす。 「社長……いやなんですよ俺……」 「はあ?俺とするのが?」 「違います……上手いから直ぐにイク……指とか俺の気持ちいいとこ知り尽くしてるから」 愁は恵にしがみつき、指の動きに合わせ腰を動かす。 「確かに知り尽くしてるな……」 恵は奥を掻き混ぜる。 「あっ、そこ……」 「気持ちいいだろ?」 「はい……」 愁は頷く。 「いかせてやるよ」 恵は指を増やし、彼を掻き乱した。 ◆◆◆◆◆ 佐々木が目を覚ますと時計の針が4時を指していた。 隣で寝ている星夜の髪をくしゃくしゃと撫で、起こさないようにベッドから抜け出す。 起こして……なんて言われたけれど、可哀想で起こせない。なんせ、激しく抱いてまったから。 体調不良だと言っていたのに悪かったな。なんて少し反省。 3日分の荷造りはもちろん済ませてあるから、朝の身支度をするだけだ。 佐々木は身支度を済ませるともう1度寝室へ戻ってきた。 星夜の寝顔を見つめ、その後唇に軽くキスをした。 「行ってくる……いい子にしてろよ」 佐々木は囁くように言うと、星夜を部屋に残し出張へと出る。 ◆◆◆◆ それから30分後に目覚めた星夜は佐々木が居ない事に慌てた。 ベッドから降りて彼を探す。 でも、姿はなく……いってらっしゃい。言いたかったなとしょんぼりとしてしまった。

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