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気持ちいい事しません? 16話
◆◆◆◆◆
斉藤の鞄を取りに来た神林。ランチタイムなので、スタッフが2人程。
ランチはどこでも食べて良いので、仕事しながら食べている男性スタッフに「斉藤くんの机ってどこ?」と聞く。
「神林先生、そこの左側が斉藤の机ですよ」
男性スタッフは指を刺す。
「斉藤、もしかして早退ですか?頭痛いって言ってたから」
「38度超えなので早退させます」
神林は斉藤の机に行き鞄を持つ。そして、右側の机がなんとも可愛い感じだったので、碧の机かな?と思った。
ネコグッズが置いてある。本当に可愛いなあ碧ちゃんは……と微笑んでしまう。
斉藤の鞄を持ち、スタッフにお疲れ様ですと挨拶をし出た。
西島と碧はどこで食事をしているのだろうとふと、気になった。
トリオで有名だから碧と2人社員食堂で食べていても誰も気にしないし、当たり前だと思うかも知れないけど、碧は社員食堂を避けていた。避けていたから医務室に来ていたんだから。
人事部から上がる屋上は人が来ない……って斉藤が言っていたのを思い出す。
まさかね?
神林は人事部へと向かい、直ぐ横にある非常階段のドアを開ける。
鉄筋むき出しの階段。
ひんやりとする。神林もこの階段の存在は知ってはいるが、来た事は無かった。
とりあえず、階段を上がる。
そして、スチール製のドアを見つけた。ここから出るのか……
ドアノブを回す。回った……開くという事は誰かが開けたという事。普段は防犯の為に鍵がかかっているはず。
ゆっくりと開けて外を見る。見渡す限りは誰もいない。
そして、外は晴れていて、気持ちがいい。青空の下、食べるのもいいなあ。
一歩、出てみると……微かに何か聞こえた。
ん?と思って耳を済ませると、
「あっ……んっ……」
声……らしき……喘ぎ声?
神林は足音を立てずに声がする方に。
日陰になっている側に近寄ると声がハッキリと聞こえてきた。
「んっ、あっ……碧……」
そっと、覗くと衝撃な光景が……
壁を背に立っている西島だが、ベルトを外し、穿いているズボンのファスナーが下ろされているので、前全開でその股間に碧の頭があった。
横顔が見えて、西島のモノを咥えてしゃぶっている。
可愛い顔をして……大胆な。
西島は碧の頭を撫でているが次第に前のめりになっていく。
「んっ、あっ、」
大きく息を吐いている。
西島の横顔に釘付けになってしまった。
色っぽい……頬が紅くて……快楽を必死に我慢して。
しかも、声を抑えているみたいで、それも色気を誘う。
「碧……もういい!!」
西島は碧の頭退けようとする。
碧の口内に出したくはない。
でも、碧は止めてくれない。もう、いきそうなのに……
「んん、いい子だから……あっ、」
息が荒い西島。そして、「んんっ、」と身体を震わせ大きく息を吐いた。
碧がそこから離れて「碧、飲み込むんじゃない」とポケットからハンカチを出して口を塞いだ。
碧は驚いて頭を振るけれど、後頭部を押さえられ、逃げられない。
首の後ろをトントンされ、碧は咳き込んだ。
「ごほっ、ごほっ、」
それで、口の中の精子が吐出された。
神林はそこまでみて、その場を離れた。
心臓がドキドキして止まらない……。
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