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気持ちいい事しません? 17話

◆◆◆◆ ドキドキ、ドキドキする。 自分はしたり、されたりするけれど他人の行為は見る機会等ない。AVみたいな……あんな、エロい行為。 しかも、ずっと好きだった男性がされていて、している相手は子供みたい可愛い顔した子。 純粋そうで、体験なさそうな……いや、体験して欲しくないそんな容姿をしているのに。跪いて……あんな事。 あんな……こと…… やばい!!思い出したら顔が熱い!! 千尋のあんな顔。 神林は西島の表情を思い出す。 色っぽい横顔。荒く息を吐いて頬を赤らめて、喘いでいた。 あんな風に色っぽいんだ。あんな風に感じるんだ。 年下の可愛い男の子にいかされて…… 千尋……。あんな色気で迫ったのかな?篤さんに。 あんな色っぽい顔を見せられたら我慢出来ない。まあ、それは俺なんだけど……。 もし、高校生の時に気持ちを伝えていたら、あんな風に喘がせていたのかな? …………バカー!!!俺のばか!!! 神林は自分の頭を叩く。そして、頭を振る。 ドキドキしたけれど、ショックとか、そんなのじゃなくて、くそう!!! 今すぐここに此上にいてほしい。そして、少しでも変な事を考えた自分を怒って、そして抱いてほしい。 ◆◆◆◆◆ 「大丈夫か?」 西島は碧の背中をさする。咳き込んでいた碧はようやく落ち着き、顔を上げた。 「ごめん、出すつもりなかったのに」 「なんで、吐かせたんですか?僕飲んでも良かったのに」 うるとした瞳で西島を責める。 「ご飯食べたあとだし……ほら、これ、飲んで」 西島は碧にお茶を渡す。 「ありがとうございます……でも、飲んで良かったんです!!!ちひろさんだって舐めたじゃないですかあ!」 お茶を受け取り、少しいじけたような碧。 「ごめん、……碧のは甘いから」 「ちひろさんのも甘いです!!舐めてみますか?」 舐めてみますか?って……オイ!!って突っ込みをしたかっが、「いや、自分のは」と嫌がった。 「本当ですよ?ちひろさん……気持ち良かったですか?」 「うん、凄く」 西島は頭を撫でる。 「凄くドキドキしました……星夜くんと佐々木部長の気持ち少し分かっちゃいました!!」 碧は本当にドキドキしていた。会社の屋上で大好きな西島のチンコを舐めていると思っただけで、ドキドキが凄かった。 見つかるかもとかドキドキが止まらなかった。 内緒でちょっと悪い事をするのに憧れていた碧。 授業をサボるとか、帰り道でそのまま遊びに行くとか。タバコとかには興味はなかった。まず、煙が嫌い。 身長が伸びないとも聞いたから尚更。 これは全てを飛び越えての悪い事。上司のチンコをしゃぶる。 ドキドキしたと言った碧の気持ちが凄く良く分かる西島。だって、自分も物凄く興奮したから。 興奮して、碧を抱きたいと思った。膝に座らせ、そのまま…… 「俺もドキドキした」 西島は碧をギュッと抱きしめた。 自分にこんな大胆な事が出来るなんて、思わなかった。 「また、気持ちいい事してもいいかな?って思ってしまったよ」 「ぼ、僕もです!!ちひろさん、気持ちいい事しません?ってまた、言いそうです」 「いいよ?言っても」 西島はそう言って碧にたくさん、キスを落とした。

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