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幸せって意外と近くにあるもんですね 13話
◆◆◆◆
「ん……」
星夜は広いベッドで寝返りをうつ。
その拍子で目を覚ました。
ここ、どこだろ?
身体を起こそうと動かすが力が入らず、ベッドに横になったまま。
あれ?
キョロキョロと横になったままに周りを見渡す。
広い部屋……
どこだろ?知らない部屋だ。
恵の部屋でも、佐々木と住んでいる部屋でもない。
めぐちゃん……?
あ、そうだ、俺、めぐちゃんとご飯食べてたんだ!!
思い出し恵の姿を探すが側には居ないようだ。
ダルイ身体を動かして気付く。
あれ?俺……服着てない?
シーツの感触を身体全部で感じる。
俺、脱いだの?
いつ脱いだのだろう?と考えていると、足音が聞こえてきた。
「めぐちゃん?」
星夜は思わず名前を呼ぶ。
知らない部屋に自分だけじゃ不安で怖い。せめて、知っている誰が居て欲しいと願う。
「星夜……起きちゃったのか」
恵の声……にホッとする星夜。
「うん、ここどこ?」
「レストランが入ってたホテルの部屋」
恵が部屋に入って来た。
恵は風呂に入っていたのかバスローブを着ている。
「俺……どうしちゃったの?」
近付いてきた恵に聞く星夜。
「ワイン飲んで寝ちゃったんだよ」
恵はベッドの端に座り、星夜の髪を撫でる。
「えっ?マジで……ごめん、運んでくれたんだ」
「うん」
恵は星夜の髪にキスを落とす。
「めぐちゃん、俺、なんで裸なの?」
「ん?俺が脱がしたから」
「なんで?」
「スーツしわになるし……星夜の裸見たかったから」
「は?何それ?風呂とかで見てるじゃん?」
「……あと、気持ち良い事をしよかと」
恵はシーツの中へ手を入れて星夜のイチモツを掴む。
「あ!!や、めぐちゃ……」
掴まれたイチモツを上下に動かされる。
「溜まってるだろ?めぐちゃんが気持ち良くしてあげるから良い子にしてろ」
恵はシーツをはがし、裸の星夜に覆い被さる。
「ちょ、めぐちゃん、やめ!」
キスしようとしてくる恵を両手で阻止。
「ダメ?星夜気持ちいいの好きだろ?」
「好きだけど……今はそういう気分じゃないの!」
「元気ないから元気づけようとしてるお兄ちゃんの気持ちわかんない?」
「……めぐちゃん」
星夜は恵を見上げる。
ニコッと笑う恵。星夜もつられて笑う。
「よし!合意したって事だな」
恵は星夜の首筋に吸い付く。
「ちょーー!!違うよ、めぐちゃん!」
ジタバタと暴れる星夜。
恵は星夜の両手を押さえ込み、「俺じゃダメ?」と真顔で聞く。
「何が?」
質問の意図が分からずキョトンとする星夜。
「ゆうちゃんより、俺が星夜をたくさん愛してあげれるし、気持ち良くもしてあげれる」
ゆうちゃん……。その名前に星夜はピクッと反応する。
「めぐちゃん……俺、めぐちゃん好きだけど、ゆうちゃんとは違う好き……ゆうちゃんの好きは愛してるの好きだもん」
「……俺も愛してよ、俺は星夜を愛してる」
恵はそのまま星夜にキスをする。
「んん、」
顔を背けようにも容赦なく舌が侵入してくる。
「んっ、」
だめ!!めぐちゃん!!
心で叫んで抵抗するが力が入らない。
容赦なく侵入してきた舌は星夜の口内で好き勝手やってくれる。
星夜の舌を掴まえて絡んでくるし、唾液が流れ込んでくるし……、手のひらを広げられ指が絡んできた。
「めぐ……」
なんとか声を出そうとしても、キスで塞がれる。
いつもより激しく感じる。
なにこれ?いつものめぐちゃんじゃない……。
そう感じた頃にようやく唇が離れ、「今日は最後までしような」と微笑まれた。
「えっ?」
何言ってんの?と考えている間に星夜の小さな穴へ指が入れられた。
「やっ、」
「星夜が寝てる間にココ、弄ってほぐしちゃった……星夜って直ぐにやわらかくなるんだもん!どれだけ、ゆうちゃんとやったの?」
ググッと奥まで指を入れながら恵は言う。
「まって!いや!!」
星夜は抵抗する。
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