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臆病者は弱いんじゃなくて優しいのです。2話

股間に西島の手が行ったので碧は身体をピクッと反応させて「ちひろさん……」と顔を赤くして名前を呼ぶ。 「辛いだろ?こうさせたのは俺だし……」 「で、でも声出ちゃう」 潤んだ瞳で訴えられる。 西島は唇で声が出せないように塞ぐと碧の勃起した可愛いおちんちんを外へ出す。 そして、ゆっくりと手を動かし始める。 触られて碧が反応しているのが分かる。口内に舌を入れて絡ませると碧も絡ませてくる。 ちひろさん……ちひろさん……。凄いです!大人みたいな事を僕されてるんですね。 碧は興奮していた。 会社という特別な空間と側に第三者がいるというシチュエーションに。 セックスまで済ませているけれど、部屋以外でエッチな事をする行為は碧にとって大人!という憧れの行為なのだ。 なんせ、肩書きが部長で……仕事は凄く真面目な西島とこういう事をしている。凄くドキドキして興奮する。 西島の手が早くなる。 あっ……いく……。 身体がビクビクとなって碧は何時もより早くイッてしまった。それだけ興奮していたのだ。 ハアハアと息がキスの合間に漏れる。 碧がイッた事に気付くと西島は起き上がり自分の上着のポケットから駅で配っている宣伝用のポケットティッシュを取り出す。 上着に入れたままで良かった!と思ってしまう。 碧のおちんちんを綺麗にティッシュで拭く。 ベッドに横たわったまま、荒い息を吐く碧。 少し乱れた服がそそる。 しかも、無理矢理医務室に連れ込まれ上司にイタズラされた感じを醸し出していて、たまらない。 あー、俺以外の野郎に触らせたくない。なんて、独占欲もムクムクと起きる。 「ちひろさんは大丈夫ですか?」 潤んだ瞳で見つめてくる碧。 「えっ?」 「ちひろさん……」 碧は西島の股間に手を伸ばす。 そこは硬い。 身体を密着させていたから勃起しているのに気付かないわけがない。 「僕……舐めたい」 とろけた顔で言われる。 くっ!!碧!!そんなエロい顔をしてええ!! このまま碧を仕事に戻せない。 「碧……本当にやりたくなるから部屋に戻ってからな」 頭を撫でる。 「それ、どうするんですか?」 確かにこのままでは戻れない。 「ちひろさん……声我慢してくれますか?」 ウルウルとした瞳で訴える。 我慢しまーす!!と叫びたい。 「碧……」 名前を呼んだ瞬間。 「先生~薬ありますか?」 男性の声がした。 「どうしました?」 神林の声。 その声で神林を一瞬忘れていたな。と西島は思い出す。 碧は見られるんじゃないかってドキドキして西島にしがみつく。 そんな碧をギュッと抱きしめて、万が一を考えてシーツをかぶって中に隠れた。 神林と男性のやりとりが暫く聞こえ、その後出て行く気配がした。 ホッとする西島と碧。 シーツの中で目が合って笑い合う。 ◆◆◆ ああ、もう!こっちがドキドキした!! 神林は男性が出た後に閉められたカーテンを見つめる。 開けて追い出す……ってわけにはいかないよな?もし、2人最中だったら……と考えると顔が熱くなる。 本当、勘弁して!!!神林は叫びたかった。

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