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逃げてばかりではダメなのです。 2話

◆◆◆ また……やってしまった……。 西島は2度目の射精をしてグッたりとした碧を見て反省中。 思いっきり腰を振ってしまった。 後ろから突く度に碧が可愛い声を出すので調子に乗ってしまったのだ。 負担がかかるのは碧の方なのに。 グッタリした碧を自分の太ももの上に座らせて両腕を広げて中を洗う。 いっぱいだしてしまったから。 「あんっ……あっ……」 西島に寄りかかりながら甘い物声を出す碧。 ダメだ!!この声を聞いちゃ!! 西島は平常心だあ!!と自分に言い聞かせ碧の中を洗い終えた。 「碧……朝から盛ってごめん」 抱き上げて風呂を出る。 「ちひろさん……僕……凄く気持ち良かったです」 ぎゅーとしがみついてくる。 ちくしょーめ!!なんでこんなに可愛いのだろう?っていうか自分の性欲が怖い。 いつか、ヤリ殺しそうで。 碧の身体を拭いてバスローブを着せる。 自分も身体を拭いて下着1枚だけでふらつく碧をひょいと抱き上げると寝室へ戻ろうとリビングを通った。 座り込む此上と目が合った。 此上えええ!! 「朝から元気だな」 ニコッと微笑む此上。 き、聞かれてたああ!!!そのとき、浴室の声が部屋に響くであろう事を思い出した。 碧と風呂場でエッチする時は諭吉以外いないから何も考えてはいなかったけれど、こうやって人が居ると……。 顔が熱くなる。 西島は碧を抱いたまま寝室へと逃げた。 ◆◆◆ 「顔赤かったなあ」 諭吉は此上を見る。 「からかいがいがあるというか……でも、2人とも元気だなあ、うやらましい」 「なんや、年寄りみたいばい」 「千尋はまだ29だし、碧ちゃんは18だろ?若いよなあ……そりゃ性欲バリバリだわな」 「いつもああばい!毎日発情期やけんな」 「それは凄いなあ」 感心する此上。 「……篤さん……誰と話してんですか?千尋?」 目を擦りながら神林が起きてきた。 「まだ寝てていいのに」 「……なんか、声が凄かったから」 フラフラ歩いて此上の側に来ると近くの椅子に座り、うつ伏せになる。 「まだ、眠いから寝てたらいいのに」 「んー、なんか……エロい夢みたっぽいからですねえ…………あっ、」 寝惚けていたせいもあり、変な事を口走った後に神林は自分が放った言葉に気付いたらしい。顔が赤い。 此上は側に行くとその赤い顔に手をあてる。 「どんな夢?知りたいな」 ニヤリと笑う。 「うっ!!……い、いいませんよ!それに……」 続きを言おうとする唇を塞がれた。 チュッ、触れた唇は直ぐに離れた。 「エッチな夢を見たのは千尋と碧ちゃんのせいだな……声が凄かったから」 「えっ?えっ?」 顔を上げて驚く。 「お前まで聞こえたいたとか言うなよ?千尋、怒ってもう部屋にいれてくれないと思うから」 クスクス笑う此上。 「はい……」 声が確かに夢の中で聞こえていた。 そうか、あれは……現実か。 「若いっていいよなあ。俺ももう少し若かったらトオルを24時間犯せるのに」 「ちょ!!それは嫌です!俺の身体か持ちません、それに充分過ぎるくらいに元気でしょう?」 「トオルが体力ないだけだろ?もう少し食べて体力つけた方がいいかもな」 此上は神林の身体に触る。 「ちょ!!だめ!」 「エッチな夢みたんだろ?現実にしてやろうか?」 ニコッと微笑む此上。 「ダメです!ここ、千尋の部屋!!」 「大丈夫だよ、2人とも寝室で続きやってるから」 此上は神林にキスしようとする。 「ダメ!朝から盛って!!」 なんとか阻止しようとする神林。 「ほんと、毎日発情期ばい……人間は凄かなあ」 ……とどこからか声が聞こえてきた。 んん?今、誰か話した? 千尋?篤さん? 神林はキョロキョロと周りを見る。 声が聞こえている此上は「ああ、本当だ……トオルにも声が聞こえてるんだな」と言葉にした。 「は?」 何が?と此上を見る神林。 此上は床に座っている諭吉を抱き上げると「今、喋ったのは諭吉」と言った。

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