28 / 526

ニッシーと諭吉6話

「今の男も発情しとったな」 「アイツは年中だよ」 っと答えて西島固まる。 えっ? 足下に諭吉。 今の諭吉? 諭吉はふい、と向きを変えてまた寝室へ歩いて行った。 えーー、 うーーん? 西島は自分の額を触る。 熱があるんだろうか?って思ったけど熱はない。 幻聴? うん、きっと幻聴! 佐々木に怒りまくっているから変な声がしてるんだ。 それよりも佐藤! 汗を拭いてやらないと。 西島はお湯を沸かし、身体を拭く用意をした。 汗かいてるなら着替えもいるな。 全てを用意して寝室へ戻る。 碧は眠っているように見え、覗き込む。 汗ばんでいて額にも汗が。 それをタオルで拭う。 熱上がってるのかな? 西島は体温計を探しに行く。 それとも、神林呼んだ方が良いかな? なんて考えた。 碧の元へ戻り、熱を計る為にシャツに手をかける。 ピンクの乳首! 佐々木の変態な言葉が過ぎり、頭をブンブン振る。 「碧の熱は知恵熱の一種ばい」 また足下で声がした。 いやいやいや、 頭をブンブンと振りまくりクラリと目眩。 ドスンと碧の上に倒れ込み、 慌てた。 「ん~ぶちょお」 碧が目を開けて西島を見ている。 「いや、これは熱計るつもりで、別に乳首見ようとかじゃ…あ、ちがう~」 自分で何言ってるか分からない西島。 「ぶちょおのパンツはボクサーパンツですか?」 は、い? 碧をマジマジと見つめる。 「佐々木部長がそう言ってて」 佐々木ーっ! 何を吹き込んでいるんだよ! 「僕もボクサーパンツです……えへへ、お揃いですね」 西島は無言で碧の額を触る。 やはり熱い。 神林を呼ぼう…… 西島は携帯で神林へ電話を掛けた。 ***** 「あ~、やっぱ熱上がったな」 神林は直ぐに来てくれた。 「西島、何で碧ちゃんを着替えさせてないんだよ」 神林に怒られた。 確かに碧は汗びっしょりで、汗こそ拭いたものの着替えは躊躇していたのだ。 めちゃめちゃ意識してます!とか言えない。 「着替えさせてくれよ、俺は新しいシーツ持ってくるから」 西島は逃げた。 これ以上、碧の裸を見たくない! ピンクの乳首とか、 色々とな、 西島は新しいシーツを手に寝室へ……すると、 「西島、新しいパンツは?」 と神林に言われた。 「パンツ?」 コイツもパンツか!と怪訝な顔をする。 「シャツだけじゃダメだろ、それともお前はノーパンが好みなのか?」 神林に言われ床に落ちてる碧のパンツに気づいた。 「か、神林ーっ、パンツ脱がせたのか!」 西島は慌てた。 ベッドに近づくと一糸纏わないような碧の姿。 もちろんシーツがかけられてはいる。 「脱がさなきゃ着替えられないだろ?」 「か、か、かんばやしーっ」 お前も佐々木の仲間かと言いたかった。 「何か勘違いしてない?俺はお前らと違ってショタコンじゃねーし、兄弟いっぱい居て弟達のオムツや着替えとか毎日やってたんだよ、碧ちゃんは弟らと同じだ」 「ちょ、ちょっと待て、ショタコンじゃないぞ俺は!佐々木だけだ」 神林に佐々木と同類みたいにされて死にたくなった。 「いーからパンツ!」 神林に急かされ西島はパンツを取りに行く。 新しいパンツを手に戻る。 神林に渡すと、彼は手慣れた感じで碧の着替え………… 着替えを………… 「ストープ!」 シーツを捲ろうとした手を止める西島。 「俺がやるから」 「碧ちゃんをか?大胆だな?」 にやつく神林。 完璧にからかわれている。 「違う、着替えだよ」 力いっぱい否定。 「はいはい。」 神林はベッドから離れた。 西島は見ないようにと着替えを始める。 大事な部分にはシーツをかけて足を持ちパンツを通す。 足首が細い。 手のひらで余るくらいだ。 色白な両足ともにパンツを通して上へと上げる。 シーツの下には碧の………… なんて思っていると碧が寝返りを打った。 起きたのかと一瞬ビビったが、スースーと寝息が聞こえる。 ホッとして、次に目に入ったものは…………ぷりんとしたお尻。

ともだちにシェアしよう!