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恋の病 4話

「本当、お前は………呆れてモノも言えん」 西島は斉藤の額を指で弾く。 「お前とはする気ない」 ハッキリ言う西島。 そんな西島に、 「お前とは。って言葉が引っかかります。誰かセックスしたい人居るんですか?」 そう言った斉藤。 その突っ込みに西島は一瞬、碧のピンクの乳首が脳裏に過ぎり焦る。 あー、もう!違うだろう!と自分突っ込み。 「それに普通は男同士気持ち悪いとか言ったりするのに、部長はそこは否定しませんよね?じゃあ俺にだって権利ありますよね」 ニコっと笑う斉藤。 あああーっ!コイツは! 「部長、俺と寝てみません?」 「断る!」 西島、即答。 「どーしてですか!」 「理由を一々、お前に言う義務はないぃぃ!」 西島は斉藤の両方の頬を同時にギューッとつねる。 「いたひ、いたひ~」 思いの外、力が入っており斉藤は痛がる。 「俺を追い出した理由は斉藤とSMプレイする為だったか、楽しそうだな」 真後ろで佐々木の声。 西島は振り返り佐々木を睨む。 「SMなんかするか!コイツが佐藤を襲おうとしたからだ!」 「なにぃ!俺の碧ちゃんをか!」 「えっ?あ、だって碧、可愛いから」 ギロリと佐々木にも睨まれ斉藤焦る。 「あ~分かる!」 頷く佐々木を西島は殴りたい衝動にかられた。 「でしょ?ロリ女優あおいちゃんに似てるし、つい」 テヘッと笑う斉藤。 コイツも、もう一発殴りたい!そう思った西島。 「そうなんだよなあ。あのアダルト見た時にビックリしたもん~だからシリーズで借りてるんだよ」 腕を組んで頷く佐々木。 「碧に似てるから見てるんですか?」 「そうだよ、俺はバイだもんよ。碧ちゃんはストライクゾーン」 「へえ~さらりとカミングアウトするんですね。それをネタに脅されたりとか会社とか気にしないんですか?」 斉藤は感心している。 「バイだからって会社クビにはならないし、脅しとか気にしないよ。あと、それで離れる奴も気にしない。現に西島知ってるけど普通だし」 佐々木はチラリと西島を見た。 「西島部長、色んな意味で凄いですね。俺、やっぱり西島部長好きです」 斉藤はニコッと西島に微笑んだ。 西島は、もう言葉も出ない。 「へえ~、斉藤くんは西島が好きなのかあ」 ニヤニヤしながら斉藤と西島を交互に見る佐々木。 「ニヤニヤするな佐々木、マグロを出せ!」 西島は佐々木に手を差し出す。 「西島は斉藤と付き合わないのか?」 まだニヤニヤ続けながら佐々木はマグロを渡す。 「断る」 西島はそういうとマグロを持ってその場を離れようとする。 「西島部長待って下さい!」 呼び止める斉藤。 「だから、無理だって」 「違います!諭吉のマグロうまいを見たいから手をほどいてください」 交際を迫られていると思った西島は拍子抜け。 「佐々木にほどいてもらえ」 そう言うと、スタスタと歩いて行く。 もう!どいつもこいつも! 西島はご機嫌ななめなまま、寝室へ入る。 それでドッキュンとなる! 待たされた碧が爆睡中で、しかも……… 横向きで西島の方に身体を向けている碧は、シーツをかけておらず、シャツが腰まで捲れているじゃないか! 西島の下着がブカブカな碧。 もちろん際どい所までズレている。 こんな姿を佐々木や斉藤が見たら! 西島は慌ててシーツをかけた。 そんな慌てる西島をよそに無邪気な寝顔を見せる碧。 邪気がある佐々木と斉藤を見た後に碧を見ると癒される西島が居た。 可愛い。 碧の寝顔は昨日から何度も見たが見飽きない。 子猫の寝顔をずっと見ていたいように碧の寝顔もずっと見ていたいと思う。 「マグロくれよ」 足元で諭吉の声。 マグロを忘れていた。 そして、ドタドタと二人分の足音が聞こえ西島は碧の寝顔を見せたくないと諭吉を抱き上げて寝室を出る。 二人侵入禁止と言わんばかりにドアまで閉めた。 「あ、諭吉」 斉藤と佐々木が顔を出す。 「佐藤が寝てるから向こうで餌をやるから」 二人を追いやる。 「碧ちゃんの寝顔みたい」 そう言葉にする佐々木。コイツには絶対見せないと西島は佐々木を身体で阻止しながらキッチンへ向かうのであった。
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