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恋の病 8話

****** 碧は下着姿の西島に夢の中で抱き締められていた。 西島に碧も全て脱がされていて、 これから何が起こるのかは、分かる。 アダルトDVDみたいな事。 碧だって興味はある。 キスとか、 色々と……… 高校生の時、同級生の男の子達は彼女をつくり、キスも、その先も済ませていく子がたくさんいて、 友達の中にいると、好きな女の子すら居ない自分はおかしいんじゃないかと真剣に悩んだ。 夏にひっそりと相談を持ち掛けた事もあった。 「碧ちゃんはおかしくないよ。キスやエッチは本当に好きな人としなきゃ!ただ、碧ちゃんの運命の人が現れていないだけだよ」 夏に言われ、 「僕の運命の人?いつか出会えるの?」 真顔で聞き返す。 「現れるよ。出会った時に直ぐに分かるよ、胸がドキドキして、目で追っちゃうの」 「そうなの?そんなのまだ経験ないよ?」 「碧ちゃんは初恋まだだもんね。大丈夫、神様は1人に1人づつ運命の人を用意してくれてるんだから、碧ちゃんの運命の人もちゃんと居るよ、絶対に出会うから、その人の為にキスとか大事に取っときなさいね」 「うん」 深く頷いて、いつか出会える運命の人を待つ事にした。 ドキドキするよ、夏姉ちゃん。 目の前の西島にドキドキする碧。 キスしたい。西島の唇がそう動く。 西島になら、 キスも、全部………………あげたい。 愛撫されて甘い声が出る。 そして、西島に「好き」と言葉にした後に自分からキスをした。 ***** ちゅっ、って………………何なん? フリーズする西島。 碧は力が抜けたようにスルリと西島から離れて、何事もなかったようにベッドに眠る。 西島はしばらく、茫然としたまま立ち尽くす。

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