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待って、俺の童貞、いかないで…!

冬馬が上下に動き始める。 冬馬の中はキツい締め付けで、俺の息子がきゅーっと締め上げられる。 正直に言おう。 超絶気持ちいい。 ぱちゅん!ぱちゅん!とお互いの汗をかいた肌がぶつかり合い、さらに結合部からも濡れた音が響く。 「ヤバ…冬馬…っ、俺イキそう…!!」 「しゅん、ちゃん!んぅ…っいいよ!あぁ…っイって…!!」 マジで、冬馬に搾り取られる…! 「マジで…もう、ダメ…っ!イっくぅ…!!」 「しゅ、んちゃん…!」 俺は動かなかったはずの両手で、冬馬の細い腰をグッと押さえ、放った。 冬馬もイったらしく、俺の腹の上にびゅるると精液を撒き散らした。 冬馬は快感に耐えきれず、俺の胸に体を預けた。 お互い息が上がり、しばらくは放心状態だった。 「瞬ちゃん…俺、お腹いっぱい…こんなに満たされたの初めてかも…」 普段は表情一つ崩さない冬馬が、ふわりと笑った。 こいつ、こんな顔するんだ。 15年間一緒にいて、初めての発見だった。 「サキュバスって…腹満たすためなら、他の奴ともするの?こういうこと」 冬馬の手慣れた様子が気になった。 もし、他の奴としてたらって思うと…なんか…。 って何で、俺がモヤモヤしてんだ!! 「してないよ」 ほら、やっぱりしてないって…え?してない? 「俺、他の奴とはしてない。ていうか出来ない」 「精液取らないと腹が満たされないんだろ?」 俺はついさっき冬馬に童貞を捧げてしまったから、悲しくもこれが初めてだ。 じゃあ今までこいつ、どうやって腹を満たしてたんだ? 「サキュバスって8才から10才くらいで才能が開花するんだ。個人差があるけど、俺は遅くって11才の時に開花した。裸眼で見つめると魅了しちゃうから、その頃から眼鏡掛けてるんだ。開花したときから、サキュバスとして、色んな人とする奴もいるけど、俺は瞬ちゃんとしかするつもりなかったし、瞬ちゃんしか受け入れられなかった。だから、腹を満たすために人口精液を使ってた。全然満たされなかったけど…」 「じゃあ、俺が初めて?」 冬馬は、「うん」と頷いた。 なーんだ、良かった。 って何で、俺ホッとしてんだ! 「瞬ちゃん、童貞卒業おめでとう」 冬馬はニヤリと意地悪そうな顔で笑った。 「お前な~~…って今、何時!?」 「んーっと、12時30分だって」 冬馬はズボンからスマホを出して、確認した。 11時に呼び出したのに、12時半って! 1時間半も遅刻してる! 「もしかして…遠藤さん?」 「俺、葵ちゃんに手紙で体育館裏でって…終わった…完全に終わった…」 「行ってきたら?」 冬馬は服を着て、眼鏡を掛けた。 いつものダサ男に元通りだ。 「いや、もういないと思うし…俺、なんか…」 「行ってきなよ。待ってると思うよ」 「何でお前にそんな事わかるんだよ」 「遠藤葵は引くくらい、いい奴だから」 「は?何だそれ」 確かにいい子だけど。 冬馬は俺の手を握った。 「無理矢理やっちゃったけど、俺の15年間の想いは本当だから。俺には、瞬ちゃんしかいないから」 眼鏡を掛けているのに、俺は冬馬の目に魅了されていた。 「ほら、行ってきなよ」 冬馬は俺の手を引っ張って、立たせた。 俺は体育館倉庫の扉を開けて、約束の場所へ向かった。

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