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第268話Bath②
「また乳首だけでイッちゃったの?」
思考の追いつかない頭でとにかく首を横に振る。本当はハルの言った通りだし、見るからにそうであったにも関わらずそれを認めるという恥ずかしさから逃れるため嘘をついてしまう。
「…乳首弄ったらこっちも完勃ちしちゃったね。そんなに気持ちよかったんだ?」
「ちが…違う、これは…」
自分の下半身でピクピクときつそうに反応する自分のそれを隠したくても隠せず、恥ずかしさに唇を噛み締める。
ハルの吐息が耳にかかるだけでも反応を増してしまう程であった。
「もっと気持ちよくなりたいでしょ?最後までシよ」
「こんな、とこで…やだ…声、響くし」
「たまにはベッド以外でもしようよ…ねえ、いいでしょ?」
「い、やだ…ベッドがいい…」
俺の今の言葉は言い換えてしまえばベッドでセックスがしたいという意味になるのだが、間違ってはいない。お互い裸なのは変わらずとも、声の反響やこのアブノーマルさが余計に羞恥を煽ってくる気がしたのだ。
「ここなら汚したって大丈夫だしさ…ベッドまでなんて我慢出来ない。今すぐシたいって勇也にも思わせるから」
「そ、なこと…思わな…あっ!そこ、触ん、なぁ…」
張り詰めた俺のものにハルの手が触れる。待ちわびていたその刺激にわかりやすく快感を受け取ってしまった。
ハルは手にボディソープをワンプッシュすると、そのまま俺のものを勢いよく上下に扱き始めた。
「あっ、それ、だめ…だめ、いやだっ…あぁっ!」
ボディソープで滑りが良くなって、ローションでされた時みたいに気持ちが良い。
「勇也、ここでいいでしょ?」
「よく、な…あっ!も…やめ」
「なんで?気持ちよさそうなのに」
「きも、ちよすぎて…頭へん、なる…んっ」
涙ながらにそう訴えると、ハルの吐息がより一層荒くなった。寧ろさっきよりもその手の動きが激しくなったようにさえ感じる。
「あ、そんな…はげ、し…いや、だぁ…っ」
「一回出せば楽になるから」
「こん、なとこで…だしたくな…ぃ」
そんな俺の声はお構い無しにハルは動かす手を止めない。絶妙にカリや裏筋を優しく刺激され、声を抑えて耐えていた所で尿道口を指で弄られて情けない声が出てしまう。
「ひっ…ぁ、そこ、だめ…」
「ここ好きなんだね、また棒突っ込んであげようか?」
「い、やだ…あれ、やだ、あぁっ…」
尿道に何かを突っ込まれるのなんてもう二度と御免だ。それなのに、俺はあの時の感覚を思い出して更に射精へと追い込まれてしまう。
今出してしまったらきっとそのまま流されてここですることになる。それだけは避けなければと思っているのに、あげる声は段々と自制が効かず大きく風呂場に反響していった。
「あぁ…あっん…だめ、やだっ、おねが…でちゃ、う…から」
「いいよ出して、ついでにそのままここでセックスしよ」
「ふ、ざけ…んっあ、も、むり…っむり、でちゃ…っあぁ!」
体がビクンと仰け反ると、ハルに握られていた俺のものは勢い良く精を吐き出して体からは力が抜けていく。
パタパタと垂れる精液をハルがシャワーで流したと思うと、そのシャワーをイッたばかりの俺のものへ宛がってお湯を出し始めた。
「いっ?!あ…なに、して…!」
「せっかく洗ったげたから流さないとと思って」
シャワーの水圧は普通に体を流すものよりもずっと強い。それが近距離でそこに当てられると、まるでマッサージ機を当てられている時のような快感が訪れた。
「あっ、や…さっき、いった、のに…」
「勇也の潮吹きもっかい見せて」
「んっ…しお、ふき…って?」
「やれば分かるよ」
一度達した後に再び絶えず刺激を無理矢理与えられるとどうなったか。この前は確か気持ち悪いというかくすぐったくて仕方がなくて、そのあと急に気持ちよくなったかと思ったら粗相をしてしまった。
それを思い出すと顔がどんどん熱を帯びていく。あの失態を再びハルの目の前で晒すはめになるのだと思うと抵抗せざるを得ない。
「やっ、あ、待て…やめろ!くすぐった…ぁ…また、汚しちゃ…んっ」
「シャワーで流せるからそういうの気にしなくていいよ」
「そ、ゆ…問題じゃ…あぁっや、へん…やだ、待って、はる…いやっ…」
シャワーの水圧に加え、ハルの手が再び俺のものを扱き始める。イッたばかりのそこはむず痒いのから段々頭が破裂しそうで訳が分からなくなるくらい気持ちが良くて、このまま死んでしまうのではないかと思うほどだった。
「やだ!あぁ…っもれ、る…なんか、でる…いや、あ、あっ、んっ」
「尿とは違うから大丈夫。そのまま恥ずかしいとこ見せて」
「やだ、あ、あ、あぁ…っ!」
音を立てながら精液とは別のものが溢れ出す。出した瞬間の開放感があまりにも気持ちよくて、目
も口もだらしなく開きっぱなしになってしまうほどだった。
「あ…ばか、見んな…や、ぁ…」
「えっろい顔…最高」
「さい、ていだ…あほ」
子どもみたいにぐすぐすと泣きながら羞恥に顔を赤く染める。何でったって恋人の目の前でこんな痴態を披露しなければならないのか。当の恋人は満足そうに俺の恥ずかしい姿を眺めるド変態のようだ。
シャワーでもう一度体を流されると、今度は後孔へボディソープのついたハルの指が宛てがわれる。
「な、にして…」
「勇也の中も俺が洗ってあげる」
「自分でやる、から…いい」
「遠慮しないで」
ハルに中を洗われるのなんて、もう一年も前のことだ。それ以降はハルとするときの準備は自分でしていたから、改めてハルにやってもらうとなると恥ずかしくて仕方がない。
「中、広げ…い、やだぁ…」
「こーら、暴れないの」
中にお湯を入れられ、腹をぐっと押されて中のお湯を出す。さっき痴態を見せたばかりだというのに、再びこんな恥ずかしい所を見られるだなんて思っていなかった。
「勇也顔真っ赤」
「誰の、せいだと…思って」
「可愛いなぁ」
ようやく体を起こしてハルの首に抱きつく。睨みながらも自分も興奮しているのが抑えきれず、その唇に噛み付くようにキスをした。
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