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第280話Last Summer④

「これ入れられたくなかったら…って言うつもりだったけど、勇也は勝手にイッちゃうから栓しとかないとね」 暴れようとするがハルが中に入っているせいで抜けず動けない。つぷりとその先端が中へ侵入するのが分かって冷や汗をかいた。 「暴れて変なところに刺さったら痛いよ?痛いのより気持ちいい方が好きでしょ」 「いっ…あ、やだぁ…っごめん、わるかっ…た、あっ!」 奥に到達したその棒は僅かな痛みを伴ったが、それさえ気持ちよくなってしまう。 ハルが腰を突き動かし始め、入ったままの棒と同時に前立腺が刺激された。 「あ、あ…やぁ…ん…っく、そ…抜けよ…やだ」 「抜いてほしいの?」 そう言うと、棒ではなくハルのものが中から抜かれてしまう。 急に抜かれた刺激で腰が跳ねたものの、それでは到底達せそうにない。 「ちが…う、抜かな…で、はる」 「ああ、こっちだった?」 再びハルが中に入り、尿道の方に入った棒が抜かれていく。 その感覚に身震いするが、抜かれたそれは一気にまた奥まで入れられてしまった。 「いや、あっ!やだ、あぁっ動かさ、な…んっ」 「気持ちいい?イきそう?」 「う、るさ…も、やだ…あっんんっ!」 もうダメだと思ったところでハルの動きは緩くなって絶頂が遠ざかる。 さっき散々焦らされたというのに、また寸止めとなると流石にきつい。 「あ、そうだった。勇也はこっちが好きなんだっけ?」 「や、ちが、ちがう!あっ、やだ…そこ、んっ」 腰を掴んでいた手が移動して胸の先端を弄り始める。さっきまで触られていなかったのに、そこは既にピンと張り詰めて主張をしていた。 「触ってなくても乳首勃っちゃうんだ、やっぱり好きなんだね」 「す、きじゃ、な…いっ」 「乳首だけで女の子みたいにイッちゃうのに?」 「やだ、そん、なこと…あっ!ま、まって、やだ…もう、いっ…」 否定した直後に、突かれているのと胸への刺激で達してしまいそうになる。 それを分かっていたのか急に奥を深く突き始め、両手で既に硬くなった乳首を引っ張るように強く抓った。 「あ゛…っ!あ、あぁっ、やだっあ!」 呻くような声が漏れ、ビクンと大きく腰がはね背中が弓なりに反る。やっと訪れた絶頂に体が大いに喜んでいた。 今それだけの絶頂を味わったにも関わらず、ハルの腰の動きは激しさを増し、胸を弄ぶ指も止まらない。 このままではすぐにまた達してしまう。そんなことをしたらいよいよおかしくなってしまいそうだ。 「待っ、て…やだ、今イッた、も…イッた、から!やだ、やだぁっ!あっあ、あぁ…っ」 「出さなければ何回もイけるでしょ?勇也が二回も出したんだから俺も二回は出したいんだけど」 「ふ、ざけ…んな、あっ!に、かい…も、むりだって」 ハルが遅漏なのは自分が良く知っている。ハルが二回出すまでに俺は一体何回イカされてしまうのだろうと考えるだけでも身震いがした。 「俺、もうすぐ出そう…頑張って勇也」 「い、やだ…っ!も、いく、やだ…っいっ…あぁっあ、んんっ!」 ビクビク体が震えて絶頂を感じるが、ハルはまだ止まる兆しを見せない。イッている最中だというのに止まることなく突き上げられた。 「やっあ、いってる…から!お、ねが…とまっ…」 「勇也何回イッてんの、イキすぎなんじゃない?…あ、も…出る」 「やっ…あん、ごむしろ、ばか!中、出さな…でっあっ!」 ごめんと軽く謝る声とともに中へ熱いものが流れ出る。ハルに満たされたことにより、中に出されて感じてしまった。 「ん…気持ちよかったよ、勇也。あともう一回出させて」 「や…あ、あ…っあぁ…」 「もしかして出されてイッたの?」 未だに余韻で体が震える。俺だって出したくて堪らないのに、中に入っているこの棒のせいでそれが出来ない。それなのに体は常に快感を受け取っているからもどかしくて仕方がなかった。 「…おま、え…なんでもう、かたくなって」 「勇也が可愛くてつい」 「これ、抜いて…も、むり」 「俺が二回分出したらね」 中でまた硬くなっていったハルのものに体は疼き始める。ぐったりとした俺の体を起こして、棒が入ったままの俺のものをハルはゆっくり扱き始めた。 「やっ…そこ、さわん、な…」 「キツそうだから手伝ってあげようと思って」 「だれの、せい、で…!あ、んっ、やだ…」 「勇也の可愛い声もっと聞かせて、そしたらちゃんと動けるから」 俺の漏らす嬌声を聞きながら、確かにハルのものはどんどん硬さを取り戻していく。 どんなに扱かれても出すことは出来ないから、そのもどかしさに自ら腰を振ってしまう。 「あ、じゃあ次勇也が上になって。俺が出せたらこれ抜いてあげるから」 ハルのものがずるりと抜けて、ハルが俺を胸に抱いてソファに寝転んだ。一度抜かれたから、自ら腰を落としてハルのものを咥え込まなければならない。 「さっき出したやつ零れちゃったね、ごめん」 ぱっくりと開いた自分のそこから先程出したハルの精液がぽたぽたと垂れて、カッと顔が一気に熱くなった。 「や、あぁ…見ん、な…」 「ほら、早くしないと勇也が辛いままだよ?」 「わか、ってる…ん…んっ」 ゆっくり腰を落としてハルの先端を捕らえる。そのまま息を吐きながらゆっくり奥へと入れていった。 「動いていいよ」 「うるせぇ、しゃべん、な…!」 ゆっくり抜いて、また腰を落とす。動く度に棒の入った自分のものが揺れるのが見えて死ぬほど恥ずかしかった。

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