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第304話Target②*
「ねえ勇也、俺すっごく嫉妬してる」
「は…?嫉妬?」
「確かに勇也は宇宙一可愛いけど、それを知ってるのはやっぱり俺だけでいいなって」
「何言ってんだお前、アホなんじゃねえの…」
なんと言ったらいいのだろうか、親馬鹿というかなんというか、ハルは俺のことを過大評価している。
そんなこと言ったらハルがチヤホヤされているのだって俺は面白くないのに。別にもう慣れたし、ハルが格好いいのは百も承知だからいいのだけれど。別に、全く気にしてなんかないけれど。
「勇也は俺だけのだよ…離したくないなぁ」
「離すなよ、絶対に」
「勿論そのつもり。だから今は独り占めさせて」
「いつでもお前のもんだよ、俺は」
ハルに顔を近づけて目を閉じると、また唇が重なった。お互いを求めて、舌も手も絡め合わせる。
ハルの香りに満たされて、体が熱を持ってくる。ハルからの愛撫を身体が待ちわびていた。
「ハル…」
「今日は勇也に沢山我慢してもらうから」
「がまん…?」
「そう。恥ずかしいのも、気持ちいいのも全部」
首元にキスしながらスカートの上からそこをまさぐられる。キスをしたあとにそこを触られたら反応しないはずがない。
「あ、やめ…そこ、今触ったら」
「女の子みたいなカッコなのにこんなに勃たせて…やらしいね」
「うるせぇって…んっ…あ、やだ…」
「嫌じゃないでしょ?」
わざとスカートの上からそこを扱かれる。ベッドに座ったまま前のめりになった所を、ハルが後ろに回って支えながら刺激を続けた。
「やっ…あ、スカート、汚れる…から、やめ…」
「そうだね、勇也のせいで汚れちゃうね」
「俺のせ…じゃな…い…あっ、んん…」
久しぶりに触られたからか身体がやけに反応する。普段自分一人でする事などないから、言ってしまえばここ最近ずっと溜まっていた。
ハルの手を上から押さえるもののそれは効力を持たず、スカートの擦れる刺激に耐えられず先走りが滲み始める。
「もうこんなにグチョグチョにしたんだ。そんな気持ちいいの?」
「ちがっ、あっ!…やだ、んん…んぅ…っ」
「気持ちよくないのにこんな風にはならないでしょ」
「あっ、あぁっ…そ、な…つよ…やだ、もう、でる…っ」
先走りで湿ったスカートの布がグチョグチョといやらしい音をたてながら擦れる。その容赦のない責めに、あっという間に射精まで追い詰められてしまった。
「この服返さなきゃいけないからさ、ちゃんと我慢してね」
「そ、んな…むり、だ、やめろ…やだっ…でる」
「ダメだよ、我慢。できなかったらお仕置きだよ」
そう言いながらより激しく扱くのは矛盾している。こんなのを耐えろというのは無茶だ。ただでさえ久しぶりなのに、こんなことをされて我慢なんてできるはずがない。
ガクガクと腰が震える。達してしまわないように意識を集中させるが、余計それが快感を高める気さえした。
「あ、あぁっ…も、とめて…んっ、よごし、ちゃ…あっ…」
「アンアン言ってて何言ってるかわかんないや」
「そんな…っやだ、あっあっ、あ、でる、やだ…でる…!」
ビクンと腰が跳ねてスカートに白いものが染み込む。残りのものを絞り出すようにまた擦られると、色を含んだ腑抜けた声が出た。
「あーあ、汚しちゃった」
「ご、め…だって、これはお前が…」
「我慢って言ったのに出しちゃったね。なんで約束破ったの?」
ハルは明らかに楽しんでいる。あんな無茶な約束守れるはずがないのに。
「お前が、さわる…から」
「触っただけで出ちゃうの?」
「ちがっ…そうじゃ、なくて」
「気持ちよくなっちゃったんでしょ?」
それは間違いではない。けれどどこから借りたのかもよく分からないものを着せておいてわざとこんなことをするなんて、性格が悪いにも程がある。
けれどそのレンズから覗く冷ややかな目に体は謎の高揚感を覚えていた。
「だって…がまん、できな…」
「今日は我慢してって言ったでしょ。勇也がちゃんと我慢できるようにこれ付けようね」
「なん、だよ…それ…まさか」
その金属の棒は見覚えがある。あれを尿道に入れられるとすごく辛いのをよく知っている。
しかし前に入れられたものよりは若干短めであった。かといって入れられてもいいわけじゃない。きっとあれをつけていじめ倒す気だ。
「こっちでイケないようにね。リング付きだからはずれにくいし、いいでしょ」
「い、やだ!それ、つけたら…へんになる」
「んー?変って?いいから大人しくしてな。勝手にイッたお仕置きなんだからさ」
萎えかけた俺のものをぐっと掴み、ジェルをつけた棒が尿道口に宛てがわれる。抵抗する俺をハルは面倒くさそうに押さえた。
「暴れないで、痛くなってもいいの?」
「やだっ…それ、やめて…他ならなんでもいい、から…」
「だってこれしなきゃすぐ出しちゃうでしょ?じっとしてて」
「あっ…んん、んぅ…やだ、入って…あっ」
棒が中に入りきると、大きめのリングがそのままカリ首の辺りに引っ掛けられて固定された。これでは迂闊に外すことも出来ない。
「入れただけで勃っちゃったの?かわいい」
「んっ…やめ…さわん、な」
「もう一回我慢してね」
汚れた下着は取り払われ、まだ濡れているスカートで包むようにまた扱き始めた。下着がなくなった分直でスカートが擦れ、指でプラグを刺激される度尿道の奥がかき混ぜられるような快感が訪れる。
「あぁっ!あっ…い、た…あっやだ…」
「苦しい?」
その問いに迷わず首を縦に振る。それでハルが解放してくれるはずもなく、もっと苦しめと言わんばかりに目を細めて手に力を込めた。
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