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第305話Target③*
先程と同じように激しく擦られて唇を噛み締める。どんなに責められて気持ちよくなっても、これがここに入っている限りは楽になんてなれない。
「ふっ…う…う、あぁ…っ」
「出したい?」
「出させて、くれないくせに…」
「よく分かってるね」
こんな格好でこんなことをされているのに感じている自分が恥ずかしい。感じてしまったらハルの思うつぼだと分かっているのにどうも耐えられない。
下への刺激がようやくなくなったと思ったら、今度はセーラー服の裾から手が入り込んで胸元を撫で始めた。
「ひゃ…っあ…」
「ごめん、手冷たかった?」
「ちが…んっそこ、触っ…やだ」
「もう硬くなってるけど、そんな触って欲しかったの?」
力なく首を横に振る。指摘されたとおり硬くなっていた胸の突起を摘まれ、我慢できず声が漏れた。
明らかに前よりも感じやすくなっている。どうしたらもっと鈍くなってくれるのだろう。
「セーラー服って無防備だよね」
「し、らな…あっ!ん、やだ…それ」
ハルの指がそこに爪をひっかけるようにカリカリとかいて、今度は摘んでからクリクリと捻る。押しつぶすように刺激されてまた強く抓られると、ビクビクと体が震えて腹の底がじんわり熱くなったように感じた。
「今日はいじわるしたい気分なんだけど、いい?」
「いやだ…あっやだ…って…」
「お願い、勇也の可愛いところもっと見たい…ダメ?」
こんなお願いをされて受け入れるはずがない。そのはずなのに自分の口はもう勝手にしろと心にもない言葉を零していた。
「じゃあ今日はいっぱいしようね」
「待っ…や、あっ…これ、外し」
「だーめ、すぐイッたらつまらないでしょ?」
「あぁっ、やだ…動かさ、な…」
しっかりとはめられてしまったそれは自分で外そうにも刺激が強くて外せない。迂闊に触れば自分を余計追い込むだけだ。
気持ちいいのに達することが出来ない。まだ後ろを弄られていないのが何故かもどかしい気持ちになってきてしまった。変に強請ったらまたハルの思惑通りになりそうで何も言えない。
「みんな勇也のセーラー服姿可愛いって言ってたよ」
「かわいく、ねえし…んっ」
「男ファンも増えたってさ、嬉しい?」
「うれしくな…い、あっ…やめ」
それを聞いてハルはほくそ笑み、首元にキスをしながら話を続ける。
耳をくすぐるハルの声でさえ愛撫のように気持ちがよかった。
「そいつらは勇也がこんなにいやらしいって知らないだろうね」
「うるさ…も、いうな、ばか…」
「セーラー服着てこんなに興奮してるんだもん、まあ俺しか見れないけど」
恥ずかしい事実をわざわざ口にされ顔が熱くなっていく。
ウィッグもメイクも何もしていないから背徳感が大きい。スカートを押し上げるように主張する自分の男のそれがいやに恥ずかしかった。
「こっち寂しい?欲しいの?」
「あっ…そこ、ちが…っ」
「ずっと脚擦り合わせてるからそうなのかと思った」
「指、やだ…いれな、で」
ローションを纏ったハルの指が焦らすように後孔をなぞる。なにか期待でもするように、切なさそうにそこがひくひくと動いた気がした。
「すごいね、勝手に飲み込んでいく」
「あ、あっ…やだ…」
「さっき自分で解してきたの?そんなにここでしたかった?」
「ちが、ちがう…いつもおまえが、しつこい…から」
こんなことを言ってしまったものだから指はすぐ三本に増え、弱い所を一気に責めたてる。
「はぁ、あっやぁ、だめ…やだっあ、あっ」
「もう中でイキそう?女の子みたいだねほんと」
「ちが、う…あ、やだぁ…い、く…も、むりっ…」
このままイカされてしまうと身構えたのに、達する直前でその指は止められた。
「物足りなさそうな顔だね。もっとしてほしい?」
「あっ…あ、うごかす、な…っ」
「気持ちいい?けど我慢してね」
額にキスをされ、腰が跳ねる。けれどまた達する前に指は引き抜かれた。
ぐったりとした俺を抱き起こして服の中に手を入れてまさぐる。一向に快感による震えが止まる兆しはなく、ハルの触ったところが全て性感帯になってしまったみたいだった。
「も、やだ…やめ…っあ、あっ…また」
「辛いよね、イキたくてもイけないの。でも我慢したらもっと気持ちよくなれるから頑張って」
「やだ、あっあっいく…っ」
何度も達する直前に指を抜かれる。前を扱かれても射精することは出来ないし、寸止めばかりされて気が狂いそうだ。
いつの間にか汗で体に張り付いたセーラー服が、火照った肌の色を透かした。
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