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第6話Roof③

〝俺のものになれ〟確かにこいつは今そう口にした。 これは、こいつの傘下に入れということなのか しかし、何故かはわからないがそれとは違う意味を汲み取ってしまった。いや、そう感ぜざるを得なかった。 正気の無いその目は、愛おしそうに、舐めまわすように俺のことをじっと見つめている。 ゾッとしてすぐにその場を離れた。 「っ…んだよ気持ち悪い!!」 「気持ち悪いだなんて酷いなぁ。俺結構かっこいいと思うよ?女子からもモテるし。」 「結局何が言いてえんだ」 「そんな睨むなよ。こわ〜い」 その目はどこか嬉しそうだった。 そしていきなり俺の手首を掴んでくる。 振り解こうとしたが、思っていたよりもずっと力が強かった。 「暴れるなよ。痕になっちゃうよ?」 「くそっ…!」 空いていたもう片方の手ですかさず殴りにかかったが、それも容易に受け止められてしまう。 やはり、こいつの力は強かった。五中の頭だったというのは、金と権力のみのおかげという訳では無いようだ。 確かに小笠原の背丈は高いが、制服を着ていると体つきまでは分からない。 「双木くんって、運動神経は凄くいいし、信頼されてるからチームワークも抜群だったよね。でも、個人となるとどうかな、力だけじゃ俺には勝てないかもね?」 「…離せよ。いいから説明しろ」 「焦んなって。まあ、いきなりだったし無理もないか」 一体なんの話をしているのか見当もつかない。 この状況をどうにかするには本気でやり合わなければならないのだろうが、この学校の屋上でそうする訳にもいかなかった。 腕をつかむ手の力は強くなり、ギリギリと締められると血が止まりそうなのか、指先の感覚が無くなってくる。 「…いいね、その強気な態度。好きだよ。何か考えてる?でも大丈夫、誰も来ないよ。それよりもさ、ねえ、俺もうちょっと我慢できないかも。」 「は?何が…」 小笠原は、頬を紅潮させて興奮気味に喋った 「いいよね、腕、痕になっちゃってるかな。もう説明するよりさ、こっちの方が早いし。屋上だけどいいよね?」 そう言うと、俺はそのまま屋上の床に押し倒される形で打ち付けられた。 「大しくしててね、双木勇也くん…」

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