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第9話Roof⑥
服を上まで捲られ、上半身が露わになる。羞恥で顔を背けると、余計に楽しそうな表情を浮かべていた。
「腹筋、うっすら割れてるって感じなんだね。あれだけ強いのに珍しい。筋肉付きにくい体質なんだ、いいな〜俺すぐついちゃって嫌なんだよ」
「…っく…」
自分からしたら、不良だというのに筋肉がつきにくい事や、細身の体型はコンプレックスだったので心底不快だった。
「まずは様子見、ね」
いきなりギュッと指で胸の先端を抓られた。
快感とは程遠い、痛みを強く感じて身をよじる。
「いっ…てぇ」
「そりゃあ痛いよね、こんな強く抓られたら。」
しかし、酒のせいか体は火照り、刺激を与えられたそこはすぐに芯を持ち硬くなってしまう。
「でも、ちゃんと勃ってくれたね。気持ちよくなるにはまだ時間がかかるだろうから、じっくりやろう」
恐ろしい言葉を発したものだから、ここから逃げようと試みるが力がうまく入らず、なんの効果もなかった。
小笠原は抓った手を一度離すと、今度は優しくツーっとなぞった。
そしてねちっこくそこを捏ねたり、時には引っ掻いたりして俺の反応を楽しむ。最初こそ何ともなかったが、次第にこそばゆくなってきて、それが快感へと変えられてしまった。
「んっ…ふぅ…っ…んん」
「…いいんだよ、我慢しないで、声出して。」
「っは…誰が…そんな……っあっ!!」
今度は急にそこを口に含み、コロコロと舌で転がし始める。味わったことの無い感覚と気持ち悪さで、目を瞑ってそれに耐えるしかなかった。
しかし、緩急をつけて舐めたり吸ったりしたかと思えば、歯を立てて甘噛みしてくる。
そうすると、自分でも気持ち悪い甘い声と吐息が漏れてしまった。
「はっ…はぁ…あ…やめ…きもちわり…っゆるさ、ねぇ…!」
「この後に及んでまだそんなこと言う?認めなよ。感じてるんだろ?負け知らずの不良がさ、男に乳首責められてアンアン言ってんだよ。今更何言ったって虚勢にしか見えないって」
今の自分の状況を言葉で説明され、罵倒されると何も言い返せなかった。また羞恥心がこみ上げて顔が熱くなってしまう。
「それにさ…ここも、そろそろ辛いでしょ?」
ここ、と言ってトントンと俺のモノを指さす。
その小さな刺激だけでも、今の俺にはきついものだった。ビクッと身体が震えて吐息が漏れる。
「今、楽にしてあげるから…」
ゆっくりとズボンのファスナーを下げていき、下着が見える。一度その上から優しく撫でられて、体を震わせると一気に下着も下ろされてしまった。
「ぁ…っやだ、やめ、見るな!!!」
今まで誰にも見せたことがないそこは、襲われているというのに硬くなり、上を向いてしまっていた。
あまりの羞恥に死にたくなる。
いくら逃げようとしても体が動かない。肌が外気に触れているから、余計自分の今の格好を思い知らされているようで悔しかった。
「勃ってるじゃん、思いっきり。男にキスされて、乳首弄られて勃起したの?変態だね」
「変態は…お前、だろ…!」
「良くないなぁ、そういう言い方。そうだ、普通じゃつまらないし楽しいことしよっか」
そう言ったかと思うと、小笠原は立ち上がり俺の足からズボンと下着を取り払った。
そして両足首を掴んで、その間に小笠原が立つ形で腰の高さまで足を上げられる。
一体、何をしようとしているのか。
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