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第10話Roof⑦

何をされるのか分からずただ呆気に取られていると、小笠原は上履きを履いたままのその足をゆっくり上げた。 そして露わにされてしまったそれに足をあてがわれる。靴の裏の刺激にまた体が跳ねた。 「て…めぇ…なに、しようと…」 「電気あんまって子供のころとかふざけてやらなかった?」 言われてみれば、その単語は聞いたことがあるかもしれない。 働かない頭でぐるぐると考えを巡らせる。確か小学生くらいの頃に、友人同士でふざけて攻撃し合っていた気がする。 あの頃はただくすぐったかっただけだが、今、しかもこの状況でそれをやられたら気がおかしくなってしまう。 「…っそれ、だけは…やめ」 「え〜今更何言っちゃってんの?それだけって…じゃあ他のことは何してもいいんだ?」 「あ…ちが…やめろ…!あっあぁっ…!」 突然ぐりぐりと先端のあたりを靴裏で刺激されたから、予測していなかった快感に体は素直に反応して嬌声が漏れる。 「やめて欲しいならきちんとお願いしろよ。ほら、できるだろ?」 「あっあっ…、誰が、そん…な…んんっ」 「それともいじめてほしくてわざとそうしてるの?ほんとド変態だね。ほら、『やめてくださいお願いします』ってちゃんと言ってごらん」 いくら自尊心が傷つけられたからといって、それを捨ててしまいたくはない。 ただ、今はもうそれよりも目の前にある快感から逃れることが最優先になっていた。 「くっ…やめ、て…ください…ん、おねが、い…します…!」 「うわ〜あの双木くんがお願いしますだって。いい気味だね…でも」 一度足が俺のそこから離れたので、ふっと力が抜ける。 すると、それを見計らったかのようにニヤリと笑い、あてがった足を振動させながら靴裏で刺激を与えてきた。 「っ…!!あ、やだ、あっあ、やめ…おねがい、します…!!」 「やめてあげる分けないじゃん、ばーか。ま、せいぜい可愛く啼いてね」 「く…そ…っ!!ふざけっ…あぁっ…!んん…」 手を縛られているから身をよじっても抜け出すことが出来ないし、直接それに足がぴったりとあてがわれてしまったのでピンポイントに快感が伝わってくる。 「いい声だね。でも、あんまり大きい声出すと聞こえちゃうから。それとも聞いてほしい?」 いたずらっぽくそう言って周りを見渡す。俺も目線だけなんとか追ってみるが、たしかにあまり大きい声を出したらその辺の教室にいる者は気づいてしまうかもしれない。 でも今はもう、そんなことを気にしていられない。それに対して自尊心はまだ理性を保とうと揺らいでいる。 「頭振っちゃって可愛い。でもそんなことしたって、気持ちいいのから逃げられないよ〜?」 「ん、んんっ…は…ぁ…あ…あ!!」 「ん〜聞こえてる?大丈夫?」 「や…あ…あ、も、やめて…っ…おねがっ」 上半身を捻ってなんとか快感から逃れようとしたが、そんなことではちっとも解決しなかった。 完全にいきり立ってしまったそれは与えられる刺激によって先走りを垂らし始める。 「あ〜あ、俺の靴、双木くんのいやらしい先走りで汚れちゃったんだけど。あんなに強くて男らしかった双木くんはどうしたのかな?女の子になっちゃった?でも、女の子にはこんなモノついてないもんね?」 そう言いながら、さらに振動を強めて追い打ちをかけてくる。 頭はもう真っ白で、快感から逃れようとする俺の動きはまるで腰を振って快感を求めているかのようだ。 保っていた自尊心が、快感の渦に巻き込まれて少しずつ消え入ろうとしてた__

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