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光琉くんの回想2

次の日から俺は紅葉を観察することにした。 新入生代表で挨拶をしただけあって、頭はすごく良いようだった。字は綺麗でノートも黒板に書かれているものだけではなく、先生が話している内容もまとめて書いていた。 休み時間は女の子たちに囲まれていてスイーツの話をよくしている。 部活には入っていなく、帰りはいつも一人で帰っていた。 そして俺はずっと紅葉を見ていて気づいたことがあった。それは紅葉が“オネエ”だということ。 身近にオネエがいるので特に問題はないが正直びっくりした。 何に驚いたかというと“普通の女の子とあまり変わらない”ことにだ。 俺の知っているオネエは背が高くてごつくて“the 男”という感じの人だ。世の中には女の子っぽいオネエもいるんだなと思った。 紅葉は俺からするとかなり小さくて、ふわっとしていて、とにかく可愛い。ずっと見ていたくなる。そんな気持ちになった。 俺はこの日世の中のストーカーの気持ちを知った。そして誘拐をする人の気持ちも知った。 しようとは思わないがしたくなるなとは思った。 こんな風に思う俺は異常なのか……と思い今度はアオではなく兄貴に相談してみることにした。すると兄貴は“人によるんじゃねぇか?ちなみに俺はお前と同じくしたいと思ったぞ”と言っていた。だから少し安心した。 5月の終わりごろのこと。俺はふと思った。 いつ告白したらいいんだろう。 紅葉はきっと隣の席にいるの俺のことを知らない。 授業中はすごく集中していて周りのことは気にしていない。休み時間や昼休みは女の子たちに囲まれて周りのことを気にしている余裕はない。 いきなり告白してもいいものなのだろうか。 俺は今まで告白をされたことはあってもしたことはない。だからどうしたらいいのかわからない。 今まで数え切れないくらいの人数に告白されてきて、その中で知っているのは極数人。他の人はみんな見たこともない人たち。戸惑うし迷惑だと思った。 だから、紅葉もそう思うのだろうかと思った。 今度は誰に相談しようか……。周りに相談できるヤツがいないわけではない。だが内容が内容なだけあって慎重に選ばないと、と思う。 迷いに迷って今度は紅葉の幼馴染みらしい森野にすることにした。 森野も男性同士の恋愛に偏見はないらしいので気軽に相談ができた。 森野の返事は“紅葉は多分迷惑だとかは思わないと思うけど恋愛に興味無いからフラれる可能性の方が高いと思うよ”というなんとも言えない言葉だった。 世の中には“当たって砕けろ”という言葉がある。 やるだけやってみようではないか。 だめだったらその時に考えればいい。 そう思い、6月の始めに告白をすることにした。 フラれる覚悟で挑むとなんと、なんと、なんと!了承してくれたのだ。まぁ2回目の告白の時だったけど。それでも嬉しかった。 死んでもいいというくらい嬉しかった。 アオに“紅葉と付き合うことになった”と言うと“良かったな。おめでとう”という言葉が返ってきた。普段素っ気ないアオからこんな言葉が返ってくるとは思ってなかった俺は少し戸惑ったが“ありがとう”と返した。 これが俺の約3年間の片思いとその思いが実となった話。 これからは紅葉を甘やかして溶かしたいと思う。

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