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覚の章6

「あ……ぁ……」  なかにたくさん精液を注ぎ込まれ、お腹はぱんぱん。あんまりにもしつこく突かれたものだから、腰がくだけてしまって、歩くことができない。ぐったりとしてしまった織を、玉桂はとある部屋の前までへ運んできた。 「どうだ? 私のものになった感想は」 「……幸せに、……ございます……」 「ふふ、そうか。……おっと、私の精が孔からこぼれてきたぞ。注ぎすぎたか」  瞳に、光を映さず。虚空を見つめる織。「あぅ……」と小さく声をあげながら孔からつめ込まれた精液をこぼす姿は、あまりにも淫猥。  清廉とは程遠いその淫靡な織の姿に、玉桂は満足気に微笑んだ。 「これからおまえは毎日私に抱かれ、調教され……私の嫁にふさわしい人間になるのだ。体も、心も」 「……はい……玉桂さまの女に、してください……」 「素直でよろしい。ふふ」  掻き回されたなかが、未だに熱い。たくさん弄くられた乳首が、むずむずする。肌が火照って、寂しい。  もう、純粋ではない体が、キモチワルイ。  この部屋で、また玉桂に抱かれるのだろうか。いやらしいことをされるのだろうか。……もう、いい。どうでもいい。めちゃくちゃにされたい。鈴懸のことを、忘れさせて欲しい。あのひとのことを想うと、切なくて苦しくて、消えてしまいたくなる。  襖に手をかける、自分の体を女にした玉桂の手を見て――織はぼんやりと考えた。 「……ッ!?」  すうっと、襖が開かれる。織はぼーっと視線を漂わせたが……その中の光景に――織は、息を呑んだ。 「たま、かつらさま……?」 「ここは(さとり)の部屋だ」 「さとり……? あの、……玉桂さま……私を、ここで……どうするつもり……」  部屋の中に在ったのは――鬼。数匹の、鬼だ。  覚という名らしいその鬼たちは、じろりと織を睨みつける。びくっと怯えた織のことなど気にもせず、玉桂は部屋の中に入ってゆく。 「キミの鬼を肥えさせたいと――私はそう言っただろう」 「……はい、」 「これは、キミの鬼だ。キミの心の闇が命を持ったもの」 「……そ、……そんなもののいる部屋に私を連れて来て……どうするつもりなのです……」 「だから、鬼を肥えさせるのだ――私がキミのそばにいれない間、キミはこの鬼たちと共に過ごしてもらう。鬼たちは――キミのことをたくさん犯してくれるぞ。ふふ、キミを犯して、鬼は肥えるのさ」 「――っ」  玉桂が織を、部屋の中央に敷いてある布団に無理やり座らせる。そうすれば覚たちが、織に群がってきた。  これまで、数度妖怪たちと交わってきた織であったが、完全な正気の状態で交わったことなどない。まして、このような得体も知れない、感情も読み取れないような妖怪などとは。  織は、本能的に恐怖を覚えて逃げようとしたが……玉桂にがしりと後ろから羽交い締めにされてしまう。 「やっ……! いや、いやです……!」 「大丈夫だ、痛くなんてない。ただ、おまえは善がっていればよいのだ」 「で、でも……あっ、」  玉桂が織の脚を開脚させ、そして孔に指を這わせる。先程過ぎるくらいに犯された織の孔は、すっかり柔らかくなっていて、それでいてなかにはたくさんの精液が詰まっていて滑りも良い。玉桂は具合を確かめるように指を3本挿れ、ぐちゅりと掻きまわし、ぬぷぬぷと抜き差しを繰り返し、「良い具合だ」と満足気に呟いた。「あぁん……」と織が甘い声をあげれば、玉桂はしたり顔で笑う。引きぬいた指と孔をつうーっと精液が糸を引いて繋いでいて……まるでそこは、蜜に濡れた花のよう。 「ふふ、さあ……咲耶。覚に体を捧げろ。私の命令だぞ、逆らうな」 「……っ、」 「自分で、手を使って孔を拡げてみせろ。そして、覚を誘惑するのだ。……できるな? 咲耶」  覚たちが、見ている。玉桂が命令する。  織は逆らう気も起きず、そろりと孔に指を這わせた。もう、どうせだめなんだから。あのひとのもとへは、戻れないのだから。いくらでも、卑猥なことをしてみせよう。あのひとの瞳に映っていた「織」ではなくなろう。  織はわずか瞳に涙を浮かべ。そして顔を赤らめ、覚たちから目を逸らし……ぐっと孔を拡げてみせる。そうすればなかからとろーっと先程注ぎ込まれた精液が垂れてきて、織は羞恥で顔を歪めた。 「いい子だ、咲耶。くく、いやらしい雌の孔だな。男が好きでたまらない淫乱な孔だ。さあ……たくさん善がるのだぞ」 「……っ、」  覚のうちの一匹が、織の前までくる。そして、性器を孔に近付けた。 「あっ、……」  その、覚のものの巨大さに。織はぎょっとして息を呑む。人間ではありえないその大きさに、こんなものが入るわけないと抵抗感を覚えたが……遅かった。それは、ぴたりと孔にあてがわれて……ず、となかにゆっくりとはいってくる。 「は、っ……ぁ、あ……」  痛みは、感じない。しかし、その強烈な圧迫感に、織は呼吸をすることすらも忘れてぐっと仰け反った。  覚の性器は、妙な凹凸がついていて、はいってくるたびになかをぐりぐりっと強くこすり上げてくる。玉桂の妖気に毒された織の体は、その刺激を悦んで受け入れた。それが奥に近づくほどに、織の体はびくんびくんと震え、熱くなってゆく。 「いっ、……あ、ぁ、あっ、だっ、だめっ……」  視界に星が散る。急落するような快楽に、意識が飛びそうになる。腰ががくがくいって、全身の肌が鳥肌がたって。でも、逃げられなくて。織が息を詰まらせるような声をあげ、いやいやと首を振って……それでも、覚は構わず、ソレを最奥にぐんっと押し込んできた。 「はっ……あぁ――……ッ!」  すべてがはいった瞬間。織は体を痙攣させながらイッてしまった。しかし、快楽で意識が飛びそうになっているところに玉桂がぐいっと織の腰を押し出して、さらに覚のモノを奥へ誘うものだから、織は狂ったように声をあげて悶える。 「くく、鬼の肉棒でイッたのか、咲耶。そのぶっといモノがお好みか?」 「ひっ、うぅっ、あ――ひ、――……」 「ふふ、ところてんなんてして……淫らな体だなあ、咲耶? よい、よいぞ――咲耶! もっと乱れるがよい!」 「やっ、いやっ、うごかさないでっ、やだ、やだっ、だめ――!!」  ぼろぼろと泣きながら、織は激しく抵抗する。しかし覚は、言葉をを理解しているのかしていないのか、そんな織の抵抗を無視した。ぐんっ、と腰を突き上げて、なかに挿れたものの凹凸をごりっごりっと織の前立腺にこすりつける。そして、その状態のまま――勢い良く、抽挿を開始した。 「あっ、ぁひっ、あっ、ひっ、はぅっ」 「ほら、もっと啼け! イキなさい! 咲耶! イけ!」 「いくっ! あっ、あっ、はぅっん……! あっ、やらっ、そこっ、ぁひっ、いっちゃうっ……」  パンッ! パンッ! と激しく鬼が腰を織の尻に叩きつけてくる。その度に織のものからは、どぴゅっ、どぴゅっ、と精液が飛び出した。織はもはや舌っ足らずになってしまっていて、発する言葉も崩れてきてしまっている。  感じすぎて、頭が真っ白になっていた。 「おっき、ぃ……っ、やぁっ、おくっ、おくにっ――くるっ、やっ――もうっ、いやっ……!!」 「こんなに悦んでおいて「嫌」はないだろう、咲耶。ほら、素直に言いなさい。「イイ」んだろう?」 「あぁっ……! ごめんなさっ……いいっ、いいですっ……きもちいっ、ですっ――おっきいの、きもちい……あぁあっ――」 「ふはは、このド淫乱! そら、竜神のことなど綺麗さっぱり忘れてしまえ! 肉欲に溺れて、完全に私の女になるのだ!」 「あぁあッ――たまかつらさまぁ……!! もうっ――あぁっ、――イッちゃ……イッちゃう――!!」  何度も何度も突かれて。精液も出尽くして、それでも突かれて。果てに織は、ぷしゃーっ、と潮吹きをしてしまった。  織はもう潮吹きをすることへの羞恥心が薄れてきてしまっていて、潮吹きを気持ちいいと感じるようになってしまっていた。こんなにみっともなくて、恥ずかしいことなのに……言い表すことができないくらいに、気持ちいい。織は潮をぷしゅぷしゅと吹きながら、顔をとろんとさせて、くったりと玉桂に体を委ねていた。 「ふふ、どうだ? 鬼の肉棒でイく気分は。おまえの体はもう、純粋なんかではない……そう思い知っただろう?」 「はぁ……は、……はい……私は、もう……淫らで……穢らわしい体になってしまいました……」 「くく……もっと淫らな体にして、私の色に染めてやるからな、咲耶」 「……はい……玉桂さま……」  玉桂はぐったりとして一切の抵抗を示さない織を見て、かっかっか、と厭らしい笑い声をあげる。そして、織の体をそばにいた一匹の覚に預けると、立ち上がり部屋の出口へ向かっていった。 「さて――これから私は外へ行ってくる。帰ってくるのはそうだな……5時間後くらいか。それまで、鬼たちに抱かれているといい。おまえの大好きなふと~い肉棒で善がっていなさい」 「……はい……」 「ふふ、鬼を肥えさせるんだぞ。おまえは、これから覚という鬼の本質を知るだろう」 「……?」  覚たちが織の周りに群がってくる。とある覚は織の体を拘束し、とある覚は絶頂を迎えたばかりの孔に自らのモノをねじ込もうとし。これから玉桂が帰ってくるまでの数時間、織が覚たちに犯され尽くすというのは、安易に予想ができた。  この鬼は――ただの、鬼ではない?  玉桂の言葉に、覚という鬼の本質が気になった織であったが――玉桂が出ていき、襖が閉じられ部屋の中が闇に沈んだ瞬間。ズンッ、と覚のモノに体を突き上げられ。思考はすべて、吹っ飛んでいってしまった。

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