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第22話
晴人はインターホンの音で目を覚ました。
時計を確認すると、昼を示していた。
鳴り止まない呼び出しに、ふらふらとリビングを目指した。
インターホンに映る人影には見覚えが無かったが、執拗に鳴らすからには用事があるのだろうと通話ボタンを押した。
『楠木晴人さんのお宅でお間違いないでしょうか?』
画面に映る初老の男性に問われた。
「はい、そうですけど。」
『塚田家の者です。少しお話したい事がありますので、中に入れていただけますか?』
蒼斗の家の人が突然訪ねて来るとは何事かと、内心焦りつつも「わかりました」と答えることしか出来なかった。
軽く身支度を整えていると
程なくして、玄関のチャイムが鳴った。
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