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第169話
広瀬は、外出するため、シャツに黒いジャケットを羽織った。
黒いスラックスをはく。
そして、デスクの引き出しの鍵をあけた。
あの山の中で広瀬を襲った男から奪った銃がしまってある。
取り出して確認してみた。弾は3発入っている。銃を腰の後ろにさした。
さらに、記憶のデバイスも取り出す。ケースや送られてきた包装紙を、先ほどスーツを捨てたごみ袋に入れた。記憶のデバイス関係は全てジャケットの内ポケットに入れた。
それから、ごみ袋をできるだけ小さくして手に持った。血が付いているこれは、家の外のどこかで捨てよう。
それから、部屋を出た。鍵はもうかける必要はない。
東城はまだ起きていない。家の中は静まり返っている。
広瀬は靴をはき、外に出た。そして、家から離れた幹線道路にでるとタクシーをつかまえた。
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