9 / 15

頑張れゆかりん(R18)

「・・・ぁの、(たつみ)くん?」 「何だ」 「こ、この体勢は、なんなのかなぁ?」 放課後の誰もいない教室。 俺はなぜか、机の上に押し倒されています。 「何って・・・ナニされるか想像つかねぇ?」 「つ、つかない・・・つきたくない」 だ、誰か助けてぇ~っ! ゆかりんがピンチですよぉ~! 「ね、放してよ、ちょっと落ち着こうよ?ね?」 「無理。お前可愛過ぎ」 「ちょ、ちょっと・・・っ、んんーっ」 またちゅーされてるしぃ~っ! 今日1日で数えきれないくらいされてる。 ずっと付き纏われて、隙あらばキスしてくるんだよね・・・。 「んんぅ・・・ふ・・・ゃめ・・・っ」 こ、こんな事になるなんて・・・。 今まで平和だった分、こおゆう事態の対処法がわからない。 押し返そうともがいてみても、巽くんは俺より強いらしくてびくともしない・・・。 「・・・んゃ・・・っ、んふ・・・たつ、み、く・・・っ 「・・・お前、煽んの上手いな。今までそれで困んなかったのか?」 「ふぇ?べ、別に、今ほど困った事態に陥った事はなかったよ・・・?」 君さえ現れなければ、俺の高校生活は平和そのものだったんですよ? 俺の平和を返してくれ・・・。 「ちょ、重いぃ~っ!退いてよぉ」 「嫌だ。けど机の上じゃ可哀想か。(ゆかり)、初めてだろ?」 「は、初めてって?」 「初めてだな。じゃあ俺の部屋行くか」 巽くんは、ちゅっと俺のおでこにキスをしてから、腕を引いて立たせてくれた。 はぁ、やっと解放された・・・。 「行くぞ」 「へ?え、ちょっと!?」 掴まれていた腕はそのまま引っ張られ、俺の分の鞄も持った巽くんに連行される。 い、行くって何処へ? 「た、巽くん、どこ行くの?」 「俺んち」 「え、俺も?何で?俺、自分ちに帰りたい・・・」 「だめ。お前を今日中に俺のもんにする」 お、俺のもんに、する? それ、どおゆう意味ですかぁ~? 嫌な予感がするんですけどぉ~? と、止まってぇ、放してぇっ! 「あ、あの、さ、巽くん、ほんとに放して・・・」 「何だ、恐いのか?」 「はっ?べ、別に、こ、恐くなんかないよっ!」 嘘です、何か分かんないけどすっごく恐いです・・・。 に、逃げたいっ! でも巽くんの力が強過ぎて腕を放してもらえないぃっ! あ、痣になっちゃうかもよぉ~? 「巽くん、腕、痛い・・・」 「放したら逃げんだろ」 「ぅぅ・・・に、逃げないから、ちゃんと付いてくから、放して?」 「・・・逃げたらその場で犯すからな」 「ぉ、おかす・・・」 それって、もしかしなくても、危険な意味ですよね? 男相手に使っちゃだめな言葉ですよね? いや、女の子相手にも使っちゃだめだけど・・・。 「たたたつみくん、ぁ、あのさ、もしかしてさ、俺のこと、ゃ、ヤろうとして・・・る?」 「何だ、わかってんじゃん」 振り返りながらにやり、と笑う巽くん。 ・・・こここ恐いぃっ!! 「ひぃっ、や、やだぁっ!」 「往生際が悪いなぁ」 結局、腕は放してもらえず、ついに巽くんの住むマンションに到着してしまった。 どおやら彼はここで独り暮らししてるらしい。 ずるずると引きずられ、エレベーターに乗せられる。 「ね、ねえ、まじで、見逃してくださいっ!放してくださいっ!何でも言う事聞くからぁっ!」 「何でも?じゃあ、イイ声で喘げよ」 「いやあぁぁっ!?」 部屋に押し込まれ、寝室へ連れて行かれる。 掴まれていた腕を放されると同時に、ベッドの上へと突き飛ばされた。 「ぁっ、ぅゎっ・・・ぃた・・・ひぃっ!?」 慌てて起き上がろうとする俺に、巽くんがのし掛かってくる。 びっくりして見上げると、巽くんは完全に捕食者の眼になってました・・・。 「ぃ、や・・・やめ、やめよぉよ、まじで・・・っ」 「無理。良い子だから暴れんなよ?」 「や、やだあぁっ!」 シャツのボタンを外され、ベルトも外される。 いや、ちゃんと抵抗してるんですけどね? 巽くんの方が力も強くて、全然歯が立たないんです・・・。 「ちょ、ま、まっ・・・ひやぁっ!?」 ち、乳首、舐められてるぅっ! ひぃっ、やだぁっ! 「んゃっ、たつみく・・・んんっ、ゃめ、てぇっ」 「ここまで来てやめんのは馬鹿だろ。いいから大人しくしてろって」 「ひぃうっ!?」 ななな何っ!? いつの間にかズボンが下着ごと下ろされてて、巽くんの指が・・・指がぁ・・・っ! 「ぃやあっ!なっなにっ!?ぬるって、なにぃっ!?」 「ローションだよ。おら、脚閉じんな。縁、こっちに集中しろ」 「ぇ?・・・んぅっ、んっん・・・ふ・・・っ」 今日1日でしっかり覚えさせられた巽くんとのキス。 それの、長くて深くて甘ったる過ぎるバージョン。 もお、おしりにされてる事とか気が回らなくなっちゃうよね・・・。 「んん・・・んく・・・ふぅんっ、・・・んぁ、ゃ、んふぅ・・・っ」 ぼーっとしてきた・・・。 で、でも、このまま流されちゃだめだ・・・。 何とかして逃げないと・・・。 「・・・ん・・・んっ、たつ・・・ふゃ・・・、も、ゃめ・・・っ」 「指、3本入ったけど?」 「ふぇ?・・・んひゃあっ!?」 ナカで指がばらばらに動く。 さ、3本って・・・、まじですか・・・? 「ぅや・・・っ、ぬぃてっ・・・ゃっ」 「いいけど、指抜いたら俺の突っ込むよ?」 「やだぁーっ!」 「ならもう少し慣らそうな」 「ひぁあ・・・っ」 もお、どうしたらいいの・・・。 既に逃げられる状況じゃなさそうだよ・・・。 俺、このままヤられちゃうの・・・? 「ゃぁ・・・な、で・・・ぉれ、なのぉっ?」 「ん?一目惚れしたから。お前、可愛過ぎ。誰かにヤられる前に俺のもんにしとかないとな」 「なっ・・・、かって、に・・・じぶんのに・・・っ、す、んなっ!」 「俺じゃ不満?」 巽くんが真剣な顔で覗き込んでくる。 ふ、不満かと言われましても・・・。 巽くんは格好良い。 今日1日付き纏われて分かったけど、優しいし、よく気が付くし、頭も良い。 ・・・悪いとこ、ないじゃん。 「縁の事、一番に大事にするから、俺のもんになってよ」 「・・・ぅ、ぅぅ・・・・・・」 そ、そんな真面目な顔で、そんな事言わないでよ・・・。 俺たち、今朝会ったばっかりなのに、うんって言いたくなるじゃんっ! 「だ・・・だ、め・・・・・・んぁっ」 おしりからいきなり指を抜かれた。 あ、諦めてくれた・・・? 「だめ、じゃない」 「・・・ぇ・・・・・・ぅあっ!?」 熱い、のが、入って・・・っ!? 「ぁぅ・・・ぃ、やぁ・・・」 「お前は、俺のだ。愛してるよ、縁」 「ひぁああああっ!!」 痛い痛いいーたーいーっ!! やだぁっ、俺、巽くんにヤられてるうぅっ! 「ひ・・・ぃた・・・ゃ・・・っ」 「痛い?初めてだしな、ごめんな。でも、すぐよくなるって」 「んっ、ぁあっ!ゃ、うご・・・ゃあっ!」 忘れてた、巽くんは何でも強引なんだった!! もお、腕力で勝てない時点で俺が逃げられるわけがないし・・・。 そう思ったら抵抗する気がなくなった。 どうせしても無駄だったし。 「ぁっ、あんっ・・・、ひぁあっ」 「縁?諦めて俺のもんになる気になった?」 身体から力を抜いた俺に、嬉しそうに聞いてくる巽くん。 ・・・はい、諦めましたよ。 「ん・・・っ、ゎかった、から・・・ゃさしく・・・してよぉ・・・っ」 「縁・・・っ、わかった、べったべたに甘やかしてやるよ」 「ふぇぇ・・・っ」 にっこり笑った巽くんの顔が、格好良い筈なのに、すごく恐く感じたのはなぜだろ・・・。 こうして、俺は巽くんのものになってしまったんだけど・・・。 ヤられてばっかじゃ悔しいし、『完璧な良い男の巽くんを下僕にするぞ計画』をひっそりと企てる事にしたのだった。 ・・・ま、負けないもんっ! end

ともだちにシェアしよう!