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第九章(18)

 島田も目をぎらつかせてベッドに飛び乗った。他の男達も脇目も振らずに彩都に迫る。無理矢理に淫欲の高みへと昇らされた彩都の体は、迫る男達をすべて受け入れる喜びに後蕾を緩めて愛液を滴らせた。しかし、そんな絶望の只中で彩都は、心の奥底に点った光のなかに佇む人物に手を伸ばして、声の限りにその名を叫んだ。 「――――たかやっ、稜弥あああっ!!!」

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