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第115話※
「おい佐奈、それはないから。あるわけがない。言っとくけど、俺は男なんて佐奈以外ムリだぞ!」
本当に無理なんだと分かるほどに、優作は嫌そうに身震いをしている。
「だ、だったら、ここは……何か嫌だから、今日はもう帰ろ?」
「だからこそだ」
「え?」
優作の不可解な言葉に、佐奈は首を傾げる。
「ここを通る度に、嫌な事を佐奈には思い出して欲しくない。だから……」
ここで優作は、佐奈の下着の中から少し萎えかけた陰茎を取り出し、ニヤリと笑った。
「ここを通る度に、俺との行為を思い出せ」
「ゆ、優作……あ……」
優作に擦られる茎がムクムクと勃ち上がっていく。その様に嬉しそうな優作は、赤い舌を佐奈に見せつけるように覗かせた。
「ひゃあっ! な、なに……」
完全に勃ち上がった茎。その敏感な先端部分を、舌でつついてからぐるりと強く舐められ、強烈な刺激に佐奈の身体が過剰な程に羽ね上がった。その中、優作の行為が瞬時に理解出来ず、佐奈の思考が一旦ストップする。
さっきは下着の上から佐奈のモノを咥えていた。それだけでも佐奈はパニックになった。それをまさか直接舐めてくるなど想像もしてなかっただけに、佐奈は一瞬頭が真っ白になってしまったのだ。
「ウソ……優作、汚いよ……舐めないで……」
羞恥やらショックやらで混乱する中、佐奈は必死に首を振った。
すると優作が優しく佐奈の頭を慰めるように撫で下ろす。
「佐奈、お前の身体に汚いところなんてねぇよ。頭のてっぺんから足の先まで、全部舐めたい」
「あ、頭……足!?」
「やっと佐奈に触れるんだからな……」
優作の変態めいた発言に驚く佐奈を余所に、優作はしみじみと溢すと佐奈の足の間へと再び頭を持っていく。
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