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第116話※

「で、でもダメだって……せめてシャワーとか浴びてからにしてくれよ」 「今がいい。佐奈は何も気にしないで、ただ気持ちよくなってくれ」  そう言うと優作は佐奈の性器をすっぽりと口内へと収めた。 「あっ……優作!」  温かい粘膜に包まれる初めての感触は、心地良いなんてものではなかった。それだけで達してしまいそうな程に気持ちが良すぎた。 「あ……ん……やめ」  佐奈はいつの間にか解放されていた両手を、優作の頭へと持っていくと引き離そうと力を入れた。  しかし入れたつもりになっていたのは気持ちだけで、実際何の力も入っておらず、ただ優作の髪に指を絡めているだけに過ぎなかった。  優作の唇で茎を扱かれ、舌が敏感な場所に巧みに絡みついてくる。裏筋を舐め上げ、鈴口に舌先を捩じ込まれ、あまりの強すぎる刺激に佐奈はすすり泣いた。 「あぁ……やぁ……声……」  自身の口から出ている事が信じられないような、女のような嬌声。しかも誰が来るか分からない学園内。  佐奈は涙を溢しながら口元を必死に手で押さえた。 「んん……ふ……あぁダメ」  それを優作が許さないと言った風に、佐奈の手首を掴んで口元から外した。 「佐奈の声、聞かせて。もっと聞きたい」  優作の上擦った声に、上気した顔。佐奈の性器を舐めているだけで、こんなにも淫靡な顔を見せる優作に、佐奈は言い知れぬ悦びを感じた。  そんな優作を見てしまえば、もうここが学園内だとか、そう言った現実が佐奈の中から吹き飛んでいった。 「あぁん……ゆう……イキたい……」  優作は何故か佐奈の性器をなかなか離したがらず、イキそうになると根元をきつく握り、ずっと口内で味わっている。  グチュグチュと卑猥な水音が佐奈の鼓膜を震わせ、聴覚からも犯されていく。

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