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第117話※
先走りが溢れる度に啜られ、佐奈の両股は僅かに痙攣まで起こしている。
「ね、ねぇ……優作……いじわるしないで……」
もう頭がおかしくなりそうだった。
爆発しそうな快感が何度も何度も佐奈を襲い、立っていることが出来ず、いつの間にか床に尻をつけた状態になっていた。
初めての経験でいきなりこれは、佐奈には酷というものだった。
「あ……ぁん……ゆう……お願い……」
切なげに唸る佐奈に、優作は自身が夢中になりすぎていたことにようやく気付き、根元を絞めていた指を緩めた。その瞬間。
「あぁ……っ」
「んっ!?」
堰を切ったように一気に溢れる欲。久しぶりに出す射精感は、言葉では言い表す事が出来ない程の解放感と快感があった。
それを優作の口内へ思いっきり解き放してしまっている。
「あ……うそ……ご、ごめん優作」
程よい快楽の余韻が混じる中で、佐奈は自身の失態に青ざめる。
しかし優作は、噎せそうになりながらも佐奈の性器を口から離さず、溢れる蜜を全て飲み干そうとしている。
「ちょ、ちょっと! 優作、そんなの飲んだらダメだ!」
引き剥がそうと優作の頭を持つが、聞き入れることはなく、残滓まで吸い取る勢いで亀頭をきつく吸い上げられる。
「あぁ……ぁ!」
イッたばかりの敏感部分への刺激はあまりにも強烈で、佐奈は白い喉元をさらして、一際大きく啼いた。
涙でボヤける佐奈の目に、優作がゆっくりと口内から性器を抜く様が映る。その刺激だけで身体がビクリと跳ねる。
そしてその口元を拭い、満足そうな優作の姿はとても情欲的で、美しい。
こんな男に自分が求められているのだと思うと、佐奈は嬉しさで目眩がしそうだった。
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