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第126話※
「……やっと、抱けるんだな」
それは佐奈に言ったのではなく、優作の裡からこぼれた言葉。だから余計に佐奈の心に響いた。
先にシャワーを浴びたいとか、ここが家だとか、もうそんなことは頭の中から消えていた。ただ目の前の優作でいっぱいになっていた。
「優作……」
「佐奈、本当に綺麗だ……」
感嘆とも言えるため息を交えながら優作は言う。
シャツの前をはだけると、佐奈の白い肌が露出する。それを優作は眩しそうに見つめ、長い指で佐奈の肌に滑らせていった。その感触にゾワリと佐奈の全身が震える。
「んっ……」
そして優作の指が壊れ物に触れるかのように、小さな突起に触れられた時、佐奈の身体がビクリと跳ねた。
「ぁっ!?」
今まで何も感じた事もない部位。存在すら意識したこともない部位。それが優作の指が少し触れただけで、その存在を思い出してしまった。
戸惑いながらも佐奈が優作に視線をやると、優作が恍惚の表情でゴクリと唾を飲んでいる姿が映った。
「……優作……」
恥ずかしさで目を逸らそうとした時、優作は硬くなった自身の雄を、佐奈の大きくなった下腹部に擦り付けるように腰を揺らしてきた。
「は、恥ずかしいよ……優作」
「恥ずかしい? これからもっと恥ずかしいことするのに?」
「いや……あ……そこ……」
乳暈を摘まんだり、指の腹で突起を捏ねられたり、擦られる刺激に僅かな痛みがあるものの、そのしつこい刺激も少しずつ甘い痺れになってきているの感じていた。
「淡いピンクだったここが赤くなってきたな……」
「ひっ……あぁ!」
敏感になりすぎるほどに散々弄られ続けた小さな突起を、優作は息を吹きかけてからねっとりとそこを舐め上げていった。
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