「あぁぁ！」 　その前に、自分の思考を見透かされたかのように、優作が指の腹で両胸の突起を軽く掠めていった。その待ちに待った軽い刺激だけで、電流が全身に走る。 　下は優作の口で愛撫され、上は指で弄られる。何がどうなってるのか、もはや頭では整理出来ない。ただ全身が過ぎる快感だけに支配され、思考までもが乱されていた。 「あ……んぁ……や……いたい……」 　乳首が取れるのではと思うほどの痛みが、今や気持ちいいとさえ感じてしまっている。 　そしてギュっと乳頭を強く摘ままれたと同時に亀頭を強く吸引された佐奈は、呆気なく精を優作の口内に放(はな)った。 「あ……はぁはぁ……また……ごめ……」 　優作は水でも飲むかのように、昨日と同じく佐奈の精を飲む。そして優作は「謝るのは無しだ」と言って、ナイトテーブルから何かを取り出し、シーツの上に放った。 　それを目で追いながらも、佐奈の意識はずっと優作の凶暴化しつつあるモノから離れずにいる。いつ牙を剥くか。臨戦態勢は万全といった様子に恐怖感もあるが、それとは違った高揚があった。 　男は根っから駄目だという優作が、佐奈にはお腹に付きそうな程に反り上がる反応を見せる。そんな反応を見せられたら、嬉しいに決まっていた。 「優作……」 「佐奈……どこもかしこも綺麗だ」 　愛おしげに佐奈を見つめる優作に、佐奈の心は深い愛情で満たされていく。 　内腿に沢山のキスをした後、今度は舌先で愛撫しながら、優作の舌は徐々に足先へと移動していく。絶妙な舌使いのせいで、くすぐったいのに甘く疼くものが下腹部に直結し、佐奈のシンボルが再び頭をもたげる。 「あ……ん……くすぐったい……」 　そう訴える佐奈の片足を持ち上げた優作は、魅惑的な笑みを溢してから、膝の裏をベロリと舐め上げた。