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第130話※
「んぁ……はぁ……そこ……なんか変」
皮膚が薄い部分だけに、そこを舌先でグリグリとされると堪らない。
「佐奈は感じやすいから、俺としては堪らないな」
優作は嬉しそうにそう呟き、膝裏から一気にふくらはぎ、足首、足の裏と舌を滑らせていった。
「ちょ……足っ!? 優作! 汚いって! やめて」
足の裏を丹念に舐める優作に、佐奈は必死にその足を抜こうと揺さぶる。
「どうしてもイヤなら俺の顔を蹴ったらいい。でも昨日言っただろ? 佐奈の身体全部舐めたいって。もっと恥ずかしい場所も舐めるのに、足くらいで──」
「ま、待って……もっと恥ずかしい場所って……?」
ほぼ全身を舐められているのに、男の象徴までも咥え込んだというのに。他にまだ舐める場所があると言う。しかも恥ずかしい場所とはどういうことなのだと、佐奈は引きつった顔を優作に見せた。
「ここ」
「ひゃあっ!?」
考えもしなかった場所を優作は指で軽く撫でてきた。佐奈はあまりのショックで全機能がストップしてしまったかのように、固まってしまった。
「ここもじっくり舐めて可愛がりたい。襞の一つ一つ丁寧に──」
「待って! そ、それだけは絶対にイヤだ!」
優作の拘束が緩んだ隙に佐奈は足を引っ込め、優作から距離を取る。
そしてブランケットを手繰り寄せて身体を覆い、警戒心を顕に優作を軽く睨んだ。
「佐奈ぁ。なんでイヤなんだ? 気持ちいいぞ?」
「……優作経験あるの? いや、そんなことより、気持ちいいとか悪いとかの問題じゃなくて、お……お尻なんて……舐める所じゃないよ」
足でも相当に汚いのに、お尻など排泄を目的とした器官だ。決して綺麗ではない所。間違っても舐めていい場所ではない。
「お腹壊したらどうするの!?」
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