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第131話※

 佐奈の心配を優作は決して笑うことなく、少し考える素振りを見せた。 「腹なんて壊さねぇし、そのままで舐めたいんだけどな……」  ぶつぶつと一人で溢す優作に、佐奈は必死に首を振って拒否の意思を示す。  そんな佐奈を優作は暫く見つめてから、不意に一気に佐奈に身を寄せ、ブランケットを奪いベッド下へと放り投げてしまった。 「ちょ……」 「なら、シャワー浴びた後ならオッケーだよな?」 「え……あ……まぁ、シャワー浴びた後なら……」  佐奈はついとそうこぼしてしまい、ハッと気付いた時は遅かった。 ──ヤバっ乗せられた……。  ニヤリと笑う優作が佐奈の耳をベロリと舐める。 「あ……」 「それ、自分で言ったこと忘れるなよ? 今日は諦めるけど、今度の時は拒否らないでくれ」 「そ、それは……別に舐めなくていいじゃん……あっん!?」  もう優作には佐奈の声が届いてないかの如く、秘孔を指で軽く押してぐるぐると円を描いてきた。 「あっ……あ……」  トロトロとしたローションのようなものを優作は指と後孔にたっぷりと塗り、窄まりを解すように入念に撫でている。  初めこそは慣れない妙な感覚に戸惑ったが、今は窄まりが熱く、時折ほんの少し差し込まれる指に何故か物足りなさを感じ始めている。 「はぁ……ん……優作……」 「佐奈、指入れていいか?」 「指……」 「痛かったら止めるから」  優作の思いやりに、佐奈は安心したように頷いた。  そして優作の指が少しずつ中に差し込まれていく。ローションの(ぬめ)りもあり、難なく一本は収まる。 「ほら、入った。もう少し力を抜いてみて」  優しい声だが興奮で濡れた声が耳元で囁かれ、ゾクリと痺れが走る。  そして違和感はあるものの、痛みは全くないことに佐奈はホッと身体から力を抜いた。

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