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第135話※

 前立腺を擦られながら広げられる狭い中。先走りがポタポタとシーツに沢山の染みを作っていく。 「ぁ……ん……優作……もう大丈夫」  肩越しから優作を窺い見る佐奈。その目に映った優作は、我慢の限界値をもう越えそうになっている。ここまでよく我慢出来たものだと、同じ男として佐奈は心底から優作に詫びたい気持ちだった。 「佐奈……」 「優作……来て」  優作に戸惑いの気持ちを持たす前に、佐奈は自ら両手で尻臀を広げて誘った。  自分では見ることも出来ない秘められた場所を、よく見えるように広げて。本当は穴があればそこへ飛び込んで隠れたいくらいに恥ずかしい。だけど、これ以上優作を待たせることは出来なかった。  優作がゴクリと唾を飲むのが分かった。 「ゆっくり挿れるけど痛かったら言えよ……」 「うん」  佐奈は出来るだけ全身から力を抜こうと、ゆっくりと息を吐く。  メリメリと狭い入り口に、少しずつ入ってくる圧迫感は相当のものだった。あれだけ丁寧に解されていたのにも関わらず、やはり指の質量とは比ではなく、痛みも避けられない。 「ふ……くっ……」  両の手はシーツを掴み、痛みで漏れる声を優作に聞かせたくなくて、佐奈は枕に顔を埋めた。 「佐奈……大丈夫か?」  労る声が耳元に落ちてくる。佐奈は声には出さず必死に首を縦に振り、大丈夫だとアピールをした。 「力を抜いて……。そう上手だ」  優しく腰を進めながら、前を扱かれているお陰で上手く力を抜くことが出来た。そして、一番辛いカリの部分がようやく入ると、優作は安堵したように大きく息を吐き、ゆっくりと中へ全てを埋め込んでいった。 「あぅ……」 「佐奈、全部入ったぞ」  ようやく愛しい男と繋がれた事で、佐奈の眼からは痛みとは別に、幸せの雫がこぼれ落ちていた。

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