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31-んんン[演技なんか無理だ]

ベッドに座ってふれるだけのキスをしながら、他愛のない話をする。 けど、すぐに二人とも無口になり、絡み合うようなキスに変わった。 「ん……はぁ……。あ……」 キスの合間に小さく声が漏れる。 真矢がその声を吸い取るように、さらに深く口づけた。 「ふ……っ。ん……」 頭がぼーっとして何も考えられない。 真矢がふっと笑う。 オレは無意識のうちに真矢の服を脱がそうと、グイグイ引っ張ってしまっていた。 「あ、ごめん」 「いや、邪魔かな?脱ぐよ」 躊躇(ちゅうちょ)なくばっと服を脱いで、オレが脱ぐのを手伝おうとする。 けど、どうにも……。 他人(ひと)に服を脱がされるというのが恥ずかしい。 初めての時は素直に脱がせてもらったけど、それからは真矢の手を逃げて自分で脱ぐようにしている。 でも『脱がされるのを恥ずかしがって逃げる』ってのも真矢のツボらしい。 そのせいで、逃げても逃げなくてもちょっとだけ恥ずかしい思いをする事になってしまい、こんな風に肌が羞恥に染まってしまう。 背を向けて服を脱ごうとするが、まだロンTから腕が抜けないうちに、真矢が背後から腕をまわしてオレの乳首にイタズラを仕掛けてきた。 「あっ……ばかっっ」 「サヤちゃん、どうかした?」 振り返ると狙いすましたようなキス。 「ん……あっっあっっ!もう!早いって……早いぃっっっんんぁっ」 「んちゅ……そうだな。サヤちゃん、感じ始めるの滅茶苦茶早い」 「んん……あっちがう……」 「何が違うんだ?ちょっと乳首さわっただけなのに、ココも、もうこんなに勃ち上がって」 「あ、ソッチまで……だからっはやいっっ。あっあっっソレ、ダメ。乳首ねじるのダメっっっ」 「大丈夫?早く脱がないと下着の替えが必要になるかもよ?」 簡単にパンと張ってしまったオレのモノの先端を、ちょっと生地が厚めのボトムス越しに指で押すようになでてくる。 「あ……だっっだから……まだっっ。んぁ……ソッチさわるなって……」 逃げるように腰をくねらせるオレの耳を、真矢がやんわりとくわえた。 「しょうがないな、ココはオアズケだね。でも、乳首をいじっただけでズボンの表面まで湿っちゃうんじゃないか?」 耳に直接声が吹き込まれ、温かな真矢の呼気にくすぐられる。 「はぁ……ん。だって……だって……んぁっあっっ」 「やっぱり。乳首を摘むたびに、腰がいやらしく動いちゃってるよ。……ズボンのかたい布ですれるのが気持ちいいんだ?」 真矢の指摘で、それまで気にしていなかった、亀頭が擦れる細かな感触が気になりはじめてしまった。 「あんんンん……そんな……言うなよ」 「俺が言わなくっても、身体はほら、すごく気持ち良さそうに反応している」 身体をよじっているうちに、背後の真矢に完全に体重を預けて、仰向けのような姿勢になっていた。 そして自分の足をもどかしげにすり合わせ、腰が跳ねるのを止められない。 ボトムスのカーキ色が、股間の部分だけ心なしか濃くなってる気もする。 「あんん……まやっ……もう……ああっっもう……」 「サヤちゃん脱ぐ?」 「ん……」 小さく頷いた。 「腰浮かせて?」 そう言われ、真矢に脱がされかけてる事に気付く。 「あぁん……オレっ自分で脱ぐから……」 真矢がふっと笑った。 「そう?じゃ、サヤちゃんが脱ぐとこ、俺に見せて?」 「っ…………」 どっちにしても恥ずかしい。 だからと言って、脱がないわけにもいかない。 真矢にもたれかかったまま、腰だけ浮かせて手早ボトムスと下着を一緒に脱いだ。 「やっぱり、下着の替えが必要かもな?先走りがこんなに足を伝ってしまってる」 「あ……もうっっっ、そんなこと言うなって……」 これ以上恥ずかしい事を言われないよう、意地悪な唇をチュッとふさいだ。 「ん……はぁ……」 身体をねじって上半身だけ真矢に向き合うようにして抱きつく。 キスしながら真矢の愛撫が脇腹、背中、腰とゆっくり移動していった。 「あんんんん……ぁ……」 ふれられたところ全てにゾクゾクと快感が走る。 「ん……ちゅ……どこをさわっても、すごく気持ち良さそうだ……」 「はぁ……ぁ……んんン……ぁっっっ……ァ……」 ピクンと背が跳ね、意図せず唇が離れてしまっても、真矢の唇は優しく追ってきてくれる。 いつの間にか真矢がメガネを外していた。 ちょっと目が潤んで見えて、すごく色っぽい。 軽く足を開いて膝立ちにさせられ、乳首を甘噛みされた。 「あああっ!真矢っ!……アっ……んんん!」 そして強く吸われ、反対の乳首は指で転がされる。 たまらず胸を押し付けるように真矢の頭を抱き、サラサラの髪をかき回す。 「んく……あ……真矢っっ真矢ソレ、ヤバい。……んんんっダメっ摘んだまま舐めるのっっっダメッッ」 真矢はオレの反応を探るように、さらに刺激を与え続け、オレは甲高い喘ぎが止まらない。 しかも腰が揺れるたび、先端の敏感な部分を真矢の上腹部をこすりつけてしまう。 膝がガクガクするほど気持ちよくって、真矢の身体はオレの先走りでヌルヌルになってしまった。 「んん……真矢っっちょ、やめ……イク……真矢、イクから胸あっっン、も、やめっっ……!」 「いいよ。サヤちゃんイッて?これが演技じゃないならイケるだろ?」 「んなっっえ……んぎとかっっ無理っっ!まじイクっって……あっっアっっ……くうう」 胸の刺激から逃げるためにのけぞれば、また真矢の腹に自分のモノをすりけることになってしまい……。 「ふぁっっ!」 その強い刺激にこらえるよう、身を固めたオレの乳首を真矢は容赦無く吸って、甘噛みする。 「サヤちゃんかわい……ちゅばっっ……ちゅ……」 真矢の艶っぽい声に、生々しく吸われる音と刺激。 もう、無理だった。 「んく……ァアアッッンン!ンンンンッ!」 こらえきれず、悲鳴のような声が出る。 溢れ出た液体が真矢の腹を濡らした。 イった後も身体の硬直はすぐには解けず、胸は甘くしびれたままだ。 「んー。勢いよく出たね。あったかい」 「ば、ばかっ……」 焦ってティッシュを何枚もつかみ、ごしごしと真矢の身体についた液体を拭き取る。 「ありがとう。やっぱり優しいな、サヤちゃんは」 優しいとか、そういう事じゃない。 乳首でイかされたのが恥ずかしくて、気まずいんだ。 そして、真矢に羞恥に染まった顔を見られたくなくて、甘えるようにぎゅっと抱きついた。 「でも、良かった。俺、サヤちゃんが乳首でイクとこ、絶対見たかったんだ」 「だから、そういう事言うなって」 「また見せてくれるよね?」 「ヤだよ!せっかく二人でいるのにオレだけイクとか。真矢と二人で気持ちよくなりたい」 「サヤちゃん……!ああ、もう可愛いなぁ……。じゃ、これから二人で気持ちよくなろうか?」 「やだ」 「え?なんで?」 「だってオレばっかり……不公平だ。真矢も、恥ずかしいトコ……見せろよ」 「俺の恥ずかしいとこなんか見て何が楽しいんだよ」 「じゃ、真矢はオレの恥ずかしいとこ見て何が楽しいんだ?」 「それは……。まず、サヤちゃんが恥ずかしがる表情がいいよな。 誤摩化すように強い口調になったりするのもいい。 のけぞったときの顎から首にかけてのラインも色っぽかった。 それから抗いきれずに快感に流されて、泣くような顔で喘いで。 うん、とにかく、イクまいとギリギリまでこらえてしまうところが、たまらなく健気で可愛くて……」 「ああああああ……もう!言うな!」 聞いていられなくて、手で真矢の口を塞いだ。 けど、その手をレロ……っと舐められる。 「どこが楽しいのか教えて欲しかったんじゃないのか?」 「ばかっっばかっ。そういうの普通言わないだろ」 「そうか?でも、サヤちゃん『普通』っていうのは人それぞれ基準が違うんだよ?」 ニッっと笑って、オレを押し倒し、そのまま身体を愛撫しながら首筋を舐め上げてくる。 「ん……っっく」 ふるりと快感に身を震わせ、真矢にしがみついた。 「ほんと、敏感だな。こんな良い反応を返してくれるから、うれしくて俺もすぐサヤちゃんの身体に夢中になってしまう」 甘く囁かれると、身体が一段と熱くなった。 夢中だなんて言いながら、真矢の手つきは身体の反応をしっかり見たもので、オレと比べれば冷静そのもの。 けど、その目はうっとりしているようではあるので、オレをその気にさせるためのウソってわけでもないんだろう。 真矢の愛撫に身をよじり、腰を跳ねさせ涙目になっていると、いつの間にか真矢はすっかり準備を整え、オレの入口をほぐそうとしていた。 濡れた指がチュプチュプと窄まりを優しく撫でる。 「あ……」 「いいよな?」 こんな状態で嫌だなんて言えるわけない。 「ん……。して?」 期待をにじませ、小さな声で続きを促す。 「かわい……」 片膝を押し上げられ、内モモにちゅっとキスをされた。 オレの勃ち上がったモノのそばに真矢の顔がある。 真矢は清潔感という意味合いで、すごくキレイなイメージだ。 そんな真矢がオレの股間に顔を寄せている光景は、キレイなモノが自ら穢されにいくのを眺めるような、背徳的なドキドキがあった。 けれど、真矢は何をしたって穢れる事なんかなさそうにも見える。 「跳ねた……」 再度の内モモへのキスに腰が揺れて、オレのモノが真矢の顔をかする。 「ん……ごめ……」 「元気で可愛いね」 あやすように言って、先端をちょんちょんとつつかれ、それに応えるようにモノが小さく 揺れた。 ささやかな刺激と恥ずかしさで、先端にジュワンと熱が溜まる。 「でも、もうちょっと待って。後で可愛がってあげるから」 子供の頭のように手のひらでクシュクシュと亀頭を撫でられた。 「んんっっ……」 『もうちょっと待って』と言いながら、オレが待てなくなってしまうようなコトばかりする。 真矢はけっこうイジワルだ。

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