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35-いっっひゃっっ![だから『SAYA』じゃないから]1
オレは真矢の演 った執事のちょっと切ないセリフと、飢えたように求めあうシーンにすっかり入り込んでしまっていた。
しかも想像を膨らませながら聞いていたから、真矢にふれられる前から体はすっかりデキ上がってる。
勝手に焦らされ続けたような気分になってしまってるオレの、乱暴なキス。真矢はそれをなだめるように優しく応えてくれる。
キスをしたまま、自分から服を脱いだのか、脱がされたのか全く覚えていない。
「ん…真矢っっ。まやっっ……」
バクバクと暴れる心臓。
甘えるように手足を絡め、早く入れて欲しいと、真矢のモノをズリュズリュとすりたてた。
今日は前戯なんかいらない。
真矢のモノを受け止められればそれでいい。
真矢はオレのことを想いながらセリフを言ってたはずだ。だからオレもちょっとだけ主人公になりきってしまっていた。
「真矢……早く……馴染ませるのなんか……入れた後でいいから。コレが欲しいよ」
キーは高いけど、かすれるほど低い声。少年と青年の間を思わせるトーンで懇願した。
けど真矢は、すぐには入れてくれない。
強引にオレの足を割って、指を二本ねじ込んでくる。
「ぁっ…く……」
「サヤちゃん、上手に緩められたら、欲しがってるモノをあげる。ほら、もっと緩めて。こんなじゃ俺が気持ち良くなれないから」
「ぁ……ん……ふ……」
少し俺様ぶった真矢のセリフに、カッと体が熱くなった。
「ああ、良いね。柔らかく絡みついてくる。こんなに俺が欲しいんだ?」
Sっ気が強いのに、それに反する優しく温かな目に胸がキュンとする。
同時に太ももをなでられ、ビクビクとオレのモノが跳ねた。
「ぁう……真矢ぁ……」
熱い身体は、少しふれられただけで、バカみたいに快感を拾ってしまう。
「あぁっ……」
手で腰を掴まれれば、その腰がいやらしくうねり、シーツですれた体に小さな快感が走る。
熱くて、疼いて、欲しくて……。
「真矢、もう……お願いだから」
ちょっと芝居がかってしまってる。でも心からの言葉だってことは、きっと伝わってるに違いない。
「真矢……」
仰向けで自分の膝裏に手を差し込みグッと割り開く。
ゲームのキャラほど大胆にはなれないけど、これでも今のオレには精一杯の『おねだりのポーズ』だ。
「………」
真矢が無言で固まった。
「………真矢?は、早く……恥ずかしいから、本当に……お願い」
「………………」
眼鏡を外し、目頭と鼻筋を順番にグッと押さえてから、真矢が腰を進めた。
「はぁっっっ、もう、可愛すぎ……」
「ぁ……」
ヌプッと押し込まれ、敏感な粘膜を真矢のモノがつるんと撫でる。
「ぁふ…ぁああぁ………あぁぁ……ん」
入り口が押し広げられ、チリチリとかすかに痛む。
けど、すぐに馴染んだ。オレのソコが真矢をすっかり覚えた証拠だ。
欲しくてたまらなかったモノで中をいっぱいに埋められて、苦しいけど胸もいっぱいになる。
「来てる……ぁっ…ぁああっ………!」
期待していた分、快感も一気に沸騰した。
ひくんひくんと膝が跳ね、身悶えながら手が自然と自分の腹や胸をじっとりとなぞった。
「サヤちゃんは本当に……。俺のセリフを聞いて、こんなに身体を疼かせてたんだ?」
彷徨うオレの手を長い指でくすぐり、真矢がフッと笑った。
そろりと腰骨と胸をなであげられ、力が抜けたところをグッと抱き起こされる。
繋がったまま真矢の足に座らされた。
目を見つめ、優しいキス。
「サヤちゃん『たとえ私の大切なものを、全て打ち壊すことになろうとも『本当の貴方』を取り戻す。……そうこの月に誓います』」
ゲームのセリフで、オレはノックアウトだ。
騎乗位で突き上げられ、上体をのけぞらせた。
「ぁあっ…!!響くっ……」
真面目て勉強熱心な真矢は、コッチでもやっぱり勉強熱心だ。
同じような体位でも、膝を曲げてるか伸ばしてるかなんて、ちょっとの違いでも『具合』が違うこともある。
オレも前向きさでは負けてないんだけど、いつも『なんとなく』だ。
一方真矢は飽くなき探究心で、細かな差異を追い求める。
「あひン!あっっああんっく!」
真矢をまたいでしゃがみこんだ状態で下から突き上げられた。
なんか……これはナカをズリュズリュと大きくこすられて気持ち良さもスゴイけど、同時に恥ずかしさも半端ない。
「っっんぁっぁっっ真矢っコレやだっ……恥ずかしい」
この姿勢は…アレだ…和式……いや、考えるな。余計恥ずかしくなる。
「すごく気持ち良さそうだけど?」
「くぁ……イイけどっっ…このまま仰向けにしてオレの上に来て。お願いだ。も…ぁ……」
快感に腰が跳ね上がり、バランスを崩して、へにゃっと胸の上につぶれた。
「サヤちゃんは想像力豊かだから。また、何かおかしなこ考えて恥ずかしくなっちゃった?」
ふっと真矢が笑う。
真矢がすぐに『サヤちゃんのこういうトコがエロい』なんて口にするせいで、今どういう風に見えているかを想像してしまうようになった。そして想像すれば必要以上に恥ずかしくなる。
ホント、イヤなクセがついちまった。
オレをゴロンと転がし、真矢が上に乗る。
「サヤちゃん一人でエロいこと考えて気持ち良くなるなんて、ズルいな。何考えてたんだ?教えてよ」
「エ……エロいコトじゃない。ヤダ。教えない」
「どうしても?」
「だから…エロいコトじゃないから……真矢が…エロいコトでオレの頭いっぱいにしてくれよ」
「それっ…は……………」
今度は真矢がオレの胸に突っ伏してフルフルと悶えている。
けど、ばっと起き上がると
「……いや、サヤちゃんはいつもエロいコトしか考えてないし」
「ぁんだソレっっ」
真顔で酷い事を言って腰を動かし始めた。
真矢がオレの両膝を持って限界まで足を開く。
オレは突っ込まれたまま、入口に真矢のカラダをすりつけられるのに弱い。
だからより触れるようにって、こうやって大きく足を開かれてしまう。
そのせいで、オレ、股関節だけはかなり柔くなったと思う。
まるで真矢を受け入れるためだけに身体が変わってしまったみたいだ。
って、んなふうに言うと、エロで身体改造されたみたいじゃねぇか。
……ぐ……。恥ずかしい。
ちがうちがう。
真矢は古武術とか多少かじってるから、人体の駆動に詳しくて。
だから自分より大きなオレの身体だって楽々と動かし、好きにできる……。
……オ、オレの身体を好きにできる…とか、なんかちょっと……。
うは………ぁ。本当、重いはずなのに簡単にオレの腰持ち上げて……ぁ、その足の角度、中がヤバイ。ああ…ぁんん……く。
ぁふっ……もっと真矢のスキに……されたい…かも…ンっ……。
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