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番外編:窓の月を見ていた2
「胸の大小なんかどうでも良いよ。俺はサヤちゃんの綺麗な胸にふれられるだけで幸せなんだから」
なだらかな胸を大きくなでると、再び先端を優しく甘噛みした。
「ん……ぁっっんん!」
サヤちゃんが弾かれたように肩をビクつかせ、声をこらえる。
「ね、こうやって、敏感に反応してくれるサヤちゃんの胸が可愛くって大好きなんだ」
反応に気を良くして優しく甘噛みを続ければ、サヤちゃんは身をよじって震えた。
片手で軽く胸を刺激したまま、あばら、脇腹……と少しづつ手を移動し反応を探る。
脇腹と腰回りが特に反応が良い。
くすぐるように手を滑らせたあと、軽く優しくゆっくりツメで掻きながらなでると、良い声で身体を弾ませた。
「んぁ……真矢ぁ、それ、くすぐったい」
イヤだというように軽く手で押しのけようとするけど、それより鼻にかかった声の甘さが気になった。
「ちょっと我慢して?」
そう言って、先ほどと同じように優しく掻くようになで続ける。
「ん……ぁん!はぁっんぁっっっ!ンっんっ。んァン!」
やっぱり。
艶かしい声をあげて、シーツにねじつけるように身体をくねらせる。
まだ少しはくすぐったいんだろうけど、でも、この反応は快感の方が上回ってるに違いない。
身をよじるサヤちゃんのボトムスを下着とともに脱がそうとすると、ちょっとだけ逃げられた。
すでにしっかりと反応してしまっている部分を、俺の顔の前でさらされるのが恥ずかしいのか、横を向いてタオルケットで隠しながら自分で脱いでいる。
その隙にツメで刺激していた脇腹に舌を這わすと、サヤちゃんがビクン、ビクンと身体を弾ませた。
「んっんぁぁ……」
詰めていた息をはきながら、潤んだ目でねだるように俺を見つめる。
ちょっと気が緩んだところを見計らって、膝をつかんで大きく足を割り開くと自然と仰向けになり、タオルケットで隠していた部分が全開になった。
「あ……」
慌ててサヤちゃんが両手で隠す。
自分で積極的に誘ってきているくせに、恥ずかしがって隠そうとし始める、その訳のわからなさが最高に好きだ。
そのまま太ももに舌を這わせると、ビクピクと膝を弾ませ、隠すために覆ってた手でぎゅっと股間を握った。
俺はその手にも舌を這わせる。
「……あ……真矢……んんっ」
声と手が震えた。
「サヤちゃん、俺にふれられるより、自分の手で気持ちよくなりたいの?」
「あ……ちが……。んん……あっああっ!」
緩んだ指の間に舌をねじ込むと、さらに指を震わせ、一瞬力が抜けた。
サヤちゃんが必死に隠そうとしていた部分へ舌を這わす。
「あぁっ……それ……アっんん!こんな……ぅんんん!んん!指……あっあああっっ!」
サヤちゃんの手の中で、ソレが一気に力を増したのがわかった。
どうやら指ごとソコを舐められるのがイイらしい。
恥ずかしそうに顔を背けるのに、悶えながら俺の肩に足をかけてきた。
「ん……あ……ふはぁ……ん……真矢がこんなトコ……あっあっっ!」
サヤちゃんが恥ずかしさと快感の間で混乱しているうちに『準備』をととのえ、ローションをつけた指を俺を迎え入れてくれる部分へ。
入口をくるりとなでると、さっきまでせわしなく動いていた腰が、こちらの様子を伺うようなゆるゆるとした動きに変わる。
「サヤちゃん、ほら……力抜いて。俺のこと受け入れて」
優しく、あやすように言うと『ふぅん……』とサヤちゃんが甘く鳴いた。
「ん……きて。まやぁ……」
やっぱり、サヤちゃんは少し格好をつけた決め声で何か言われるとヘロっ……となりやすい。
そして、声をかけるほどに心も体も喜んでくれる。
……うん。
これからはイヤらしいことでも、極力言葉で伝えるようにしよう。
きっと、その方がサヤちゃんの反応が良くなるはずだ。
後ろに指を差し込みほぐしながら、再びサヤちゃんの震える指とそれに覆われた部分に舌を這わした。
「ふぅ……んくっ……」
こらえるような小さな喘ぎ。
閉じて逃げようとする長い足を、押さえつけて大きく開く。
サヤちゃんのあられもない姿は、俺には扇情的過ぎる。
「あっっ……やだ。真矢、恥ずかしい」
「これだけ手でガッチリガードしていて、何が恥ずかしいの?」
なんて……。
恥ずかしそうに隠してるから、余計にいやらしく見えて……そそる。
舌を這わせば指と腰が震え、窄まりは俺の指をぎゅっぎゅっと締め付ける。
サヤちゃんが感じてるかどうか、お尻の穴に差し込んだ指で確認できるのが楽しい。なんて……伝えてしまって大丈夫だろうか。
引かれるかな?
少し緩んだサヤちゃんの指の隙間から、昂ぶりに舌を這わすと、後ろをほぐしていた指がひと際強く締め付けられた。
そして、サヤちゃん自身もその刺激に小さく身体を震わせる。
「指の間すら感じちゃうんだね。一緒にコレも舐めると、ああ、そんなに気持ちいいんだ?お尻が……ほら、ね?俺の指をグイグイと締め付けてくる。言葉がなくてもどうされるのが好きか教えてくれるサヤちゃんの身体は、ほんと素直でかわいい」
赤く染まった顔を見上げ、中の指を大きくねじりながら言う。
「なっっっ!!!!んん……くっ。ふぅんん……んっく!」
何を言いだすんだと驚いたように目を見張るけど、前と後ろを同時に刺激すれば、快感に身をすくめた。
あきらかにさっきよりさらに反応が良くなってる。
うん。
やっぱり、サヤちゃんには『言葉』が効く。
「んんっ!ぁああっ!ああん……んぁっ……ぁっあっっっ!」
指で充分に入口がほぐれた頃には、俺をとろけさせるサヤちゃんの喘ぎが止まらなくなっていた。
「もう……サヤちゃんいい?」
「も、も、もうううう……むりぃ……」
「え……?まさか、おあずけ?」
俺は我慢強い方だと思うけど、ここまできてやめるのは、さすがにツライ。
けど、サヤちゃんがイヤだと言うなら……。
「ぁあん!なんでだよっっ!やだっ!もう、やだっ」
サヤちゃんが身体をよじって俺の手から逃れる。
「……わかった。じゃ……」
「ぁあっっ……もう……絶対わかってないっ!まやのばかぁっっっ。も、やだ。無理だから、早く……だから……その……だから…………早く挿入 れて……」
顔だけでなく身体すべてを背けて横を向き、ジタバタしながら小さな声でモゴモゴと言う。
チラリと見える耳と頬は真っ赤だ。
ズキュン!
心を打ち抜かれる感覚を、俺はもう何度味わっただろう。
サヤちゃんは恥ずかしくてそっぽを向いたのだろうが、この背中を丸めて横になる姿勢は俺を受け入れる愛らしい窄まりを差し出すかのようにも見えてしまう。
「俺をそんなに求めてくれて嬉しいよ。我慢させて、ゴメン」
真っ赤になっている耳をひと舐めして、声を吹き込む。
サヤちゃんの可愛らしさにやられて、自然と甘ったるいトーンになった。
横たわるサヤちゃんに寄り添い、ギュっと抱きしめる。
「あん……ん……真矢……」
後ろからサヤちゃんのお尻のふくらみを開くようにムニっとつかんだら、戸惑った顔で振り向いた。
俺はその恥ずかしそうな顔で完全に勢いづいてしまった。
「可愛い、サヤちゃん。……もっと俺を感じて?」
サヤちゃんに背後からグッと割り入る。
「ぁ……は……はぅ……。ふ……」
挿入の瞬間はまだ少し緊張するけど、それはサヤちゃんも同じみたいだ。
これは……たしか背面側位とかいう状態だ。
互いに経験値が低いため、サヤちゃんの中がなじむまではゆっくりとしたいから、こういう優しく寄り添う形は、はやる心を落ち着かせるのに向いているかもしれない。
背中から軽くならした後、肘をついて少し身体を起こしたただけで、ちょっとナカの感触が違った。
背面側位か。ガンガン動ける体位ではないけど、しっかり相手を感じ取れていいな。
サヤちゃんの足の間に自分の足を割り入れて、さらに深く交わる。
「ん……真矢……ふぅ……ん……」
俺のモノが根元までしっかりと入った。サヤちゃんに苦しそうな様子はなく、甘えるように声をもらしている。
ああ、腕の中で、トロけるように小さなため息をもらすサヤちゃんが天使か妖精のように思える。
俺は優しくいたわるように少しづつ体位を変えて、じっくりと快感を引き出していった。
上になっている足を持ちあげ大きく開かせると、サヤちゃんの身体が汗ばみ体温があがった気がした。
「なんか……なんか……違う……」
サヤちゃんが声を震わせる。
「違うって、どこか痛い?それとも、何か変かな?」
そう聞くと、ブンブンと首をふりながら振り返って、困ったような表情を見せる。
身体をおこし、横になったままのサヤちゃんの片足をまたいで座る。
さっきよりもかなり動きやすい。
しつらえたみたいにサヤちゃんの股と俺の身体の凹凸がフィットし、密着する。
あきらかにサヤちゃんの反応が激しくなり、伏せ気味になってきたので、さらにグイッと足をひらいて深く挿入した。
「んあぁっあっ!」
サヤちゃんがこらえきれず、身を震わせて大きな喘ぎ声をあげた。
「こんな……どこで覚えてくるんだよ……。こん……こんな……んんっ!あっ……!」
「こんなって……どんな?サヤちゃんは、どんな風に感じてる?」
「ば、ばかっ。そんなコトっん……あっっあっ!」
馬鹿と言われても、本当にわからないんだから仕方がない。
反応が良かったところをさらに攻めてみる。
中程にグリグリとした箇所があり、先端はクチュクチュと柔らかく絡みつき、時折内壁にぶつかる。
サヤちゃんが声と身体を弾ませ、ギュッとシーツをつかんだ手を震わせた。
「んぁっ……あっ!まってっ!まやっ!まって!」
喘ぎ戸惑うサヤちゃんの制止にしたがって、深く挿入したままゆっくりとした動きに変える。
「この姿勢は良くない?」
「はぁ……はぁ……。イイ……けど、あんま……したら……まだダメ」
甘い響きを保ちながら、息を整えている。
まだダメ……という事は、もっとゆっくりじっくり快感を楽しみたいという事だろうか。
やっぱりサヤちゃんはエッチ大好……あ、いや、うん。つまり、俺との時間を大切に思ってくれてるってこと……なんだろう。
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