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再会 二

「まあね。すげー。楓は綺麗なまんま、歳取らないの?」 「取ってます!」 ぴしゃりと言い返すと、『あはは、赤くなった』と嬉しそうに笑っている。 というか、ご機嫌だ。 「精密機械があるから業者さん部屋に入れたいんだけど、俺の部屋ってどこ? 前の部屋?」 「あ、あの部屋は物置になってるので、紫呉さんの部屋は旦那様が使ってた部屋です」 「……へえ」  意外そうに顔を歪ませる。その表情はどんな意味なのか首を傾げると、まるでそれが幻だったかのように犬のような笑顔に戻った。 「あー。山はバイクきつい。お尻が痛い」 「休んでください。すぐにお茶を出します。晤郎さんが」 「晤郎さんが!」  ドッと笑い出す。その姿は、植えようとしていたひまわりを思い出す。  まっすぐに育ったのだと私も嬉しくなった。

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