105 / 169
伸ばされた手に頬擦りして。四
ぐりぐりと太ももに当った熱に、息を飲む。
凶器のように重く熱いそれが、太ももに押し付けられると身体がざわつく。
太ももの間に片足を沈ませていた紫呉は、両手を布団に下ろすと今度は太ももを大きく開かせて、その中に納まった。
足を曲げてると、着物の合わせも左右に流れおちて、下着も脱がされて露になった中心が丸見えになる。
そこに紫呉は高ぶった自分の熱を押し付けながら、再び覆いかぶさってきた。
「楓の先端も、濡れてきてる。俺の下着が湿ってきた」
「なっ……ぬ、いで。紫呉さんも脱ぎなさいっ」
足の間に座り込んだ紫呉を見ると、甚平を持ち上げて膨張しているそこが分かった。
服の上からでも分かるほど大きい。
「楓、脱がせてよ、ほら」
両手を掴んで上半身を起こし、彼の腰をつかまされた。
「……っ」
「膝たちになるから、太ももまで降ろして」
「こ、子どもじゃないんだから自分で」
「さっきは俺のこと、可愛い子どもって言ってたじゃん。俺も楓を脱がすから」
帯の端を掴むと、しゅるしゅると引っ張られた。
はらりと合わせが落ちて、胸が露になってしまう。
隠したいのに、両手は彼の腰を掴んだまま。
「し、紫呉は意地悪です」
羞恥で視界がぼやけたが、覚悟を決めて彼の下着を下ろす。
すると勢いよくぷるんと飛び出てお腹でバウンドし、紫呉が豪快に笑った。
「楓が可愛いから、俺のちんこ、余裕ねえな」
「下品すぎる! しかもお腹に当るなんて、オバケです!」
実際にこんな場面に直面すると、驚くことしかできない。
というか、むわっと広がる匂いと熱が、卑猥すぎる。
思わず唾をのむ。お化けと言いながらも、自分も酷く興奮していくのが止められない。
「で、楓は? 下着は脱がしちゃったけど、そこ、どうする?」
ともだちにシェアしよう!