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伸ばされた手に頬擦りして。五

「……っ」 自分でもじんじんと熱を帯びているのが分かる。 じわりと先端から興奮していくのも。 「言って。俺はどんな願いも絶対に叶える。楓がしたいこと、してほしいこと、全部教えてよ」 肩を掴まれ、再び押し倒される。勢いよく押し倒され肩から着物が脱げて少し頭を上げているのが見えてしまう。 「……そのっぜ、んぜん、綺麗じゃないし」 「綺麗だよ、すげえ綺麗だしエロい」 額に口づけを落とす。まるで大切な宝物のように丁寧に、優しい口づけに泣けてくる。 「さっきからピクピクしてる此処、どうしてほしいの?」 耳元で甘く囁かれ、足が震える。背中がしなり大きく開いた足が自分のモノという感覚がしなくなった。 「……い」 「うん」 「……ここを触ってほしい」  高ぶって卑しく濡れた芯を握らせ腰を揺らして、紫呉の腹に押し付ける。  誰にも触られない、誰にも愛されないと思っていた日々を早く注いで埋めてしまって。 「はしたなくて、ごめんなさい……。触ってほしい、です」 首にしがみつく。はしたない言葉を吐く自分を隠したくて見られたくなくて、紫呉の胸に顔を埋める。 汗ばんだ彼の胸が、興奮しているのが感じられ鼻を押し付け何度も匂いを嗅ぐ。 同時に、自分の芯を握られ上下に擦られた。 「ひ、……ぁ、んっ」

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