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伸ばされた手に頬擦りして。十一
嬉しくて鼻を擦り合わせる。そして角度を変えて何度も口づけた。
そのまま胸に顔を埋めたら、中のイチゴオバケも動いてしまったのか、悩まし気な声を上げた。
「紫呉さん、その、全部、入ったのですか?」
「いや、まだ半分ぐらいかな」
少し抜いて腰を穿つと、『ひ、ぁん』と濡れた嬌声が聞こえてくる。
「困りました、まだ半分も君を頂けるなんて」
「かーえーでー」
「やっ中で、大きくな、った」
驚いているけれど、楓もぎゅっと中を締め付けるので俺も息を飲む。
「楓、そんなに締め付けられたらちんこ取れる」
「え、でも、私も、限界です」
「口を開けてたら力が抜けるから、ちゅーしながら、ね?」
こんな艶っぽい体で初々しい反応の楓をリードしながら口づける。
ローションでべたべたの太ももをくすぐり、胸や口の中を弄りながらようやく全部入った。
好きには痛みを伴うものだと、知る。
愛おしくて、自分を全部曝け出す行為だと知る。
穿つたびに髪がシーツの上を流れ、それだけで胸が苦しくなる。
好きな人が目の間で乱れてくれている。それだけでも幸せなことだ。
「も、足の感覚、なくなって、き、た」
震える声で俺を見上げる楓が、訴える。
なので、ゆっくり抜いて一番奥まで穿ち刺激を与える。
今にも爆せそうな楓の熱芯を握り、俺も腰を動かす。
「――イこっか。かえで」
「は、い。――――んんっ」
愛してるよ。と囁きながらお互いの熱を放った。
綺麗だけじゃない行為、なのに愛おしい。
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