113 / 169

ぴろーとーく

「よいしょっと」 布団をかぶって楓の上に倒れ込む。 楓も息を整えながら俺を見上げた。 「あの」 「うん」 「も、抜いていいのでは……?」 達してしまったが、温かい楓の中から出たくなかった。 だが楓は耳まで真っ赤にして、未だに中に残る違和感を恥ずかしそうにしている。 「ごめんね。痛くない?」 「痛くはないのですが、……イチゴオバケの形に広がりそうで、怖いと申しますか」 あわあわしている楓のために仕方なく抜くと、スキンも外して硬く縛る。 あとで見えないように捨てないとと、どこに置こうかきょろきょろしていると楓が小さく笑いだした。 「何?」 「いえ。それの処理が面倒そうなので、スキンなしもしてみたいですね」 「はあ?!」 めっちゃくちゃしたい。 いや、中に出す方が面倒なのに。いや、中に出さなければいいのか。 でも楓に締め付けられて達したいじゃん。じゃない。 俺の胸がざわざわしているのは、そんな意味じゃない。 「変なことを言いました?」 「……また抱いても良いって意味だよね。嬉しい」 ごろんと隣に突っ伏すと、楓は頭を撫でてくれた。 達したせいか、眠気を誘われてしまう。 「はい。また紫呉に愛されたい、です」 背中にしがみつく楓が、小さく泣く。 「こんなに単純なことだったんですね」

ともだちにシェアしよう!