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No.4
指先をちりっと噛まれた。
「痛い?」
悪びれた様子もなく、ふふと笑いながら君は問う
「何を……」
「ん?仕事してるだけ」
画家と言う君は、色づいた肌を見たいと
身体中をその繊細な指先でなぞる
ぞぞと肌が粟立つと、またちりっと僕の指先を噛む
「大人しくしていてね」
その指先に触れられて、立ち上がったそこにも
優しく触れ、満足気に口づけてくれた
「……挿入れて」
懇願すると
「この色が見たかった」
君の手は僕から離れて筆を取った
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