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「ひょいひょい他の男の家にあがるな」
「あ……ご、ごめ…なさい」
「俺じゃなくて俺以外の奴の言葉を信用するってどういうと?」
吐き捨てるように言われてハッとした。
確かにそうだ。柚さんはバイトだと言っていたのに、俺は会長の言葉を鵜呑みにして柚さんが俺に嘘をついているのかと疑ってしまった。真相はカフェじゃなかっただけで本当に家庭教師というバイトだったのに。
…俺……最悪。
「柚さん…ごめんなさい…疑って」
「…反省してるの?」
「してます…!俺…馬鹿だ…。…っどうしたら…あの、許して貰えますか…?」
「そーだなあ。…じゃあ、俺の目の前でオナニーしてみよっか」
「……え」
「コレも貸してあげるから」
柚さんはオモチャからパッと手を離して俺の足の間で胡座をかいた。俺に触れる気はないのか両手を背後に置いて体重を後ろへ掛ける。まるでテレビの前でのんびり観戦するかのような体勢に変わった。
「オナ…オナニー?」
「やってるでしょ?いつもみたいにやればいいんだよ。ほら、早く」
「でも…」
「できないなら、別にいいよ。折角可愛い姿見せてくれたら許してあげようと思ったのに。もう帰る?」
「やっ…、っ……やります」
「そ?じゃあどーぞ」
どうしよう…柚さんが冷たい。まるで柚さんじゃないみたいだ。こんな突き放すような言い方。…嫌だ。でもやります、と言えば柚さんは少しだけ微笑んでくれた。
恥ずかしいけどやるしかない。柚さんを信用しなかった俺が悪いんだ。
恐る恐る右手を萎えかけている自身に掛け、左手は挿入したままのオモチャに触れる。
そーと左手を動かせば自分の動きに合わせて、ずる、ずると抜けていく。右手はいつもの要領で上下に動かした。
ジッと俺を見つめる柚さんの瞳に、全身を見られながら好きな人の前での自慰行為という背徳感。どうしてか息子の斜行度が上がる。俺は変態か…?
「ン……はあ……」
ぎこちない動きだった手も快感を得ようと早くなる。すごいコレ。動かすたびに前立腺に当たるし、自分で動かすからいいとこにしか当たらなくて気持ちいい。
――気持ちいいんだけど…
「……ねえ、まだ?純希くんいっつもならもうイッちゃってるのにどうしたの」
「う…なんで…なんで!はあ……イ…イケ、ない…っ」
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