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いつもより強めに握っているし、射精感も高まってる。後ろも気持ちいいところばかりに当たって扱く指が先走りでドロドロになるくらいなのに――イケない! 気持ちいいのにイケない。今一歩のところで刺激が足りないんだ。手を止めればいいんだろうけど、もう少しで達することができるギリギリな状態でできるならこのまま出してしまいたい。男の性だ。頭の中はどうしたらイケるかで一杯になっているのにどうしてもイケなくて… むしろここまで来ると地獄だ。 「く…ンぅ……柚さっ…俺、どうしたら…」 「しょうがないなあ…手伝ってあげる」 柚さんが俺の手の上からオモチャを握る。 自分の手でするよりスムーズに出し入れされるが、それでも決定打にはならず、頭の中は真っ白だ。 ハッ、ハッと短い呼吸の中で縋るように柚さんを見つめた。 「コレじゃ…イケない…!柚さんの…柚さんのじゃないと…」 「…俺のじゃないと、なーに?」 柚さんが顔を覗き込む。必死な顔をしてるだろうからあんまり見られたくなくて顔を背けたが追うように再び覗き込まれた。 「言って?純希」 「ッ…ゆ…柚さんのじゃないと…イケないんです…!」 「わあ、うれしい」 「だからお願い…挿れて、くだっ…さぃ…」 「いいよ」 素直にお願いしてみれば、短い返事の後に覗き込まれていた顔が近づいて来てそのままチュッと優しくキスされた。 ズボンから顔を出した柚さんのは凶悪なくらい反り立っていてゴクリと喉が鳴る。気を取られてる間にオモチャが抜かれ、体勢を整える暇もなく足を開かされて待ち望んでいた質量が埋め込まれた。 「アぅ、ッ…あ!!!」 「っ…純希はもう完全に、俺しか無理だね」 「あっ、あっ、これ…これがイイ…!」 たまらない。待っていたのはこれだ。柚さんの以外はもう無理だ…こんなの知っちゃったら、もう戻れない。 いつも以上に奥へと押し込んで来る柚さんの腰の動きに、もっともっとと両足を絡める。 「純希は、奥、好き?」 「んっ、好きッ…奥好きです…!」 「じゃあ〜…もっとガンガン行っていい?」 「え…ンアっ、ッツ!?」 ゴツッと最奥まで届く熱源に堪らず甘い声があがった。もっとガンガンって…いっつも激しい気がするんだけど… 「ねえ…いい?」 「もっ、ちろん…です!来てくださっ…」 「じゃあ遠慮なく」 最初はちょっと痛いかも知れないけど我慢してね、と笑顔を見せてくれた柚さんにホッとした。笑ってくれたってことはもう怒ってないよね?許してくれたって事だよね?…でも俺の聞き間違いじゃ無ければ笑って言う台詞じゃ無かったような。

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