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ずぬ~~~~……
「ふあ、ああ、あぁ」
ゆっくり引き抜いて、爪の先が引っ掛かる程度になったら。
ずちゅん。
「ひぅぅッ!」
一気に付け根まで押し込む。
「はぁっ、あ、は……」
自ら進んで壁際に追い込まれた一史は半ば壁にすがり付くようにして身体を打ち震わせていた。畳に突いた膝が赤く摩れている。
仕方ない。奥を求める度にじれて身をくねらせる。それで膝が摩れるのだから。
「足りない?」
中指だけの抽挿でこのケツマ○コが満足するはずがない。今だって俺の指に絡み付いて奥へ誘おうともがいている。
お見通しなのに一史は頑なに首を振る。そんなに意固地になる必要があるのかと、思う。
ここには晴人と一史の二人しかいない。
ケツの穴で感じることも、そこに玩具を入れて疑似セックスで満たしていることもばれていて、隠すことなど、もうなにもないはずなのに。
「素直になれよ」
「アァっ!!」
壁を這うように背中がのけぞる。
指の2本に犯された肉輪は横に広がり、きゅんきゅんと締め付けてくる。
ズリと、一史の体が壁をずった。
畳に臥した体の尻が浮いている。
ぐきゅと、喉がなる。指を咥えた腔 がてらつきながら震えてひくついてる。
「んアっ……」
ゆっくり引き出して、イリグチ付近の内壁を引っ掻く。
「アァっあ、やっ」
指先でかりかりと細かく引っ掻くと丸めた背中が切なげに震えた。
指先に捕らえた柔い肉も震えてうねる。
「ひあぁぁっ!」
柔くなった肉を引っ掻けたまま、指を引き抜く。ちゅぽんとなんだかやけに可愛らしい音がした。今までだってさんざん、俺の指なんかより太いもんで拡げられていたくせに、縁の柔い肉は酷いことをされたように赤く充血してひくついていた。
丸めたまま小さく震える肩を引きつかんで裏返す。
胸まで真っ赤に染まった全裸の一史が、震えながらひくひくとしゃくりあげていた。
「……も、」
嫌です。
続く言葉など安易に想像できる。
酷いことをしているとわかっている。
だけど、両手で顔をぐちゃぐちゃと捏ね回しながら泣くのに、ローションと精液と吹いた潮でベトベトになった腹の下でしっかり勃起してる様を見たらそんなん全部吹っ飛んでく。
「もう、入れてほしい?」
「ちが、」
顔中をグシャグシャにしていた手が、一瞬退く。そうして俺を見てきた目は怯えたくせに快楽に濡れていた。その目が、おずおずと逃げる。
「違う?」
「アっ」
もうぐずぐずに解れて柔い肉環が、指に触れる。まるで口付けるように肉が吸い付いて、離れる。くちゅ、と甘い音がする。そっと確かめるようにそのしどけなく緩んだ肉環に触れる。吸い付いて、離れる。吸い付いたままに押し付けていると、ひくひくと戦慄きながら、指を飲み込もうとする。添えているだけなのに、指の先が、肉に埋まっていく。
「ひ、ンっ、ん……」
再び隠された目の上。眉が下がって眉間に皺が寄っている。噛み締めて食い縛りすぎた歯のせいで頬が痙攣してる。
痛い?
怖い?
気持ち悪い?
腰がかくかく浮いている。
大きく開いた両足。股間のところ、内腿の筋。窪み、宛がわれた指に口づける柔い肉。
物足りない?
もっと奥にほしい?
もっと激しくしてほしい?
その口が願えば、いくらだってなんだってしてやるのに。
「…………ぃ」
小さな拒絶の言葉。
「アァぁぁっ!!」
揃えた指で奥を突く。柔らかい肉が3本の指を包んでく。顔を隠した腕を押さえつける。怯えた目がまた、俺を見る。
怯えてるくせに、期待してる。
内部まで犯されて、満たされるのを、期待してる。
「物足りないでしょ?」
好きでしょ。こうやって、満たされたいでしょ。あんな玩具なんかより、俺で。
「滅茶苦茶にしたい」
「や……」
怯えてるくせに。
「あぁぁっ!」
その目が大きく見開かれる。曲げた指。肉を抉る。柔い肉を、乱暴に。
「ひぃ、ア」
柔い肉の塊が逃げる。粘膜の中にある痼。
「あ!ヤ、やだ!それっ!それぇっ」
「ここ?」
「ゃだぁ!」
言葉では拒絶を繰り返す。赤い目元は興奮に更に上気して潤んだ目が蕩ける。舌が赤い唇からだらしなく突き出してる。
好き者。
ほんとに。
拒絶を口にしながら、俺の手首を掴んだ手が力ない。ぐちゅぐちゅと音をたてながら抽挿を繰り返す指を伝って体液とローションの混ざったのが掻き出されて掌に溜まる。虚脱した肉環が奏でる音がぐぽぐぽと空気を含んだ音に変わる。
「はる、さ、はるとさん……」
荒い息に上下する胸。名前を呼ぶ声。
肉が、捲れ上がって、裏返ってる。丸出しになった睾丸がきゅうきゅうと縮んで、緩む。
手が吊りそう。
逃げる痼が硬度を増して、肉の中に埋めるようにこりこりと押し付ける。ビクビクと中の肉が痙攣して腰が反る。
「あ、も、」
「イきそう?」
熔けた目が首肯する。
腹が痙攣する。キスがしたい。
キスがしたい。
こんなことをしておいて今さら、
脳から溶けるような、キスがしたい。
「あ、ア、ア……イク」
甘い声が誘う。
アナニーだってするくせに、何でそんなに恥じらうの。
「ぅ、アァっ!」
きゅっと、睾丸が押し上がる。射精の瞬間なのが、判る。
「ひぁぁぁっ!」
目と口を大きく開いて一史が痙攣するフェイクじゃない力が、俺の手首をつかむ。ガクガクと大きく体が跳ねた。
その絶望じみた声に口角が上がるのを止められなくなる。
「ひ、ぃあ、あ、あ、っ」
射精に閉じようとしたアナルを開かせた3本指で阻んだ。射精がとどまって、腹の奥で精液が暴れる。目を白黒させながら一史が足掻く。極限まで丸めた腹が震えてる。
「もっと味わわせて」
なぜと目で問うて来たのが愛おしい。
愛おしくて、その目元に溢れた涙を唇で拭った。
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