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「だからもう、他の奴となんてすんな。それこそ俺が嫉妬で狂いそうになる。あの写真もあのオンナの連絡先も全部消せよ」 「消す…今すぐ消す!」 「あっ、ちょっ、と待て!今じゃなくていい!あとで、あとにしろ!今は………」 散々抜きたくないような素ぶりをしていたのに、あっさり俺から出て行こうとする静史の腕を掴んだ。 そ、と目を逸らして掴んだ腕に軽く力を込める。 「今は、俺のこと気持ちよくしろよ…」 静史が小さく息を飲む声が聞こえ、ガバッと背中を持ち上げられて俺は抱っこされるみたいに抱え挙げられた。 「わ!?な、なに!てか…これ抜け…」 安定力のある力で俺はリビングの横にある寝室に連れて行かれ静史ごと柔らかなベッドに沈み込んだ。先程の床と違いふわりと背中をベッドの弾力が包み込む。 「ンッ…!」 倒れ込む際、必然的に奥に押し込まれて声が上がった。萎えていた俺のが素直に反応する。 静史は俺にキスをして顔を上げると、今までの泣いていた不安げな顔が夢だったのかと思うような、欲情を隠しもしない刺激の強い笑顔を浮かべた。 こんなに目がギラギラしてる静史初めてだ。 一瞬ゾクリと背筋が震え、喉が鳴る。 静史は俺の着たままだった上のジャケットとシャツを脱がせて自分も上を脱ぎながら裸になった俺を、強く色の浮かぶ瞳で見つめた。これまでだって数えきれない程見つめ合ってきたというのに、まるで別人だ。今までとは全く違う視線になんだかそわそわする。 そんな俺の頬に手を添えて、静史は少しだけ眉を下げた。 「京太…ごめんな。もうお前以外とはしないし触らない。だから、京太も他の奴なんか見ずにずっと俺だけのものでいてくれよ」 「…てかそれが当たり前だっつの」 少し笑って俺は腕を伸ばし静史の首に腕を回す。静史が満足そうに微笑んでゆるりと再び腰を動かしだした。腹の奥がキュンと熱くなる。 「…あっ、あ、んぅ」 「京太、好きだよ。大好き。…気持ちいい?痛くしてごめんな?でもすっごく可愛かった…今度いいカメラ買うから、京太の可愛い顔いっぱい撮りたい」 「そん、な…いいカメラじゃなくてもっ…ンッ」 「駄目だ。携帯じゃ荒くて細かいとこまで撮れないだろ」 「ははっ…マ、ジか…。…あ、そこ…っ」 静史の真剣さに笑いながら俺は与えられる刺激を欲して腰を動かす。静史も気付いて深く深く打ち付けた。 「ハッ…あぁ、気持ちいっ…静史」 「…前も、触って欲しいんだろ?」 「やっ、いい……っ触らなくて、イケ…そ」 「ほんとか?」 「ほん…とだから、ン、あっ、ア」 ゾクゾクする背中と駆け上がってくる射精感に足が震え出して静史の背中をぎゅっと抱き締めた。 「京太、俺も…そろそろヤバイかも」 「いいよ…!中に出して、いいから!」 「でも、」 「静史、出してくれなきゃ…怒る…」 そう言うと静史は何故か一瞬ニヤリと笑った気がした。 それまでの流れにそぐわない表情に、え?と見返そうとしたがラストスパートだと言わんばかりに激しく動き出されてしまいそれどころではなくなってしまう。 俺は静史の最奥への突き上げに声にならない音を上げ、喉を仰け反らせ果ててしまった。 同じタイミングで腹の中に吐き出される静史の欲望が今は心地いい。胸がじんわり温かくなる。 いつもゴムを付けてくれる静史だったから、中に出されたのはこれが初めてだ。でもきっと、こういうのも好きなんじゃないのかな。やっぱり。 ハア、ハア、と肩で息をする俺に静史は顔を寄せチュ…と愛おしそうに唇を合わせた。 「京太」 「……ん?」 「愛してるよ…京太が受け入れてくれると思わなかった。もう俺、お前のこと絶対に手離せない。…泣いて嫌がったって知らないからな」 「…はは、望むところだ」 俺は掠れる声で笑い返した。

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