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「そんでさ、保育園側も今俺が止めたらイメージが悪くなるらしくて。じゃあ、甘えていっかなって」 「勿論ですよ。何も太陽さんが気負う必要ありません」 食卓を囲みながら、向かい側に座る緑が、俺を戒めるように睨む。 俺は、子供用の椅子に座って、餌を待つ雛よろしく口をパクパク開けている椿にせっせとご飯を口に運びながら、今日の話を聞いて貰っていた。 「それ、千秋にも言われた」 ははっと笑うと緑はむっとした顔をする。 「元カノと一緒ですか」 「椿の前で妬くな、馬鹿」 意外に心が小さい緑を睨みながらも、今日一日の事を思い出し、顔がにやける。 「俺の周りは、本当に良い人ばっかだ」 「良かったですね」 皮肉のように言われたが、それはお前のことも言ってるんだぞ。 嫉妬深い男というものも面倒だな。緑は可愛いけど。 「せっかく今日は気分が良いのに。あーあ。素直で可愛い椿とだけ一緒にお風呂入って寝んねしようかな」 「拗ねてごめんなさい」 即座に謝って来た緑は本当にちょろいというかなんというかこいつは。 「素直になるなら、しょうがねーな。椿が寝たらご褒美でもやろう」 「すみません。太陽さんが言ったらとてもいやらしいです」 鼻を押さえる緑は、まるで初な少年のように耳まで真っ赤になっている。 理性を崩せば、すぐに狼になっちゃうくせに。 いつの間にか、椿用に買った三段ボックスの一番上には緑の着替えが入っている。 緑はそこからウキウキとスエットを出すとお風呂を洗いに出て行く。 ――エロい事したいときは本当に動きが早い。 「椿はあんな狼になるなよ。紳士になれよ。このさい彼氏でも彼女でもいいからな」 「?」 ご飯粒を頬につけたままの椿が、可愛く首を傾げたので、きゅんきゅんしてしまい抱きつく。 「太陽さん、何か言いましたか!?」 風呂場から緑の声が聴こえるが、誰が言うもんか。 「なんでもねーよ」 そう言うと、俺は椿の頬の米粒を取って食べた。 椿が寝てから、冷蔵庫からプリンを取り出そうとウキウキと扉の前に立っていたら、後ろに緑がやってきた。 「待て。ヤるのはプリンのあとだぞ」 「――身体、平気ですか?」 後ろから抱き締めてきた緑は、風呂上がりの俺の首に鼻を押し付ける。 スンスンと嗅がれると、こいつは変態だなーとか思うぐらいにはまだ余裕がある。 「尻の奥が痛い。粘膜擦れてヒリヒリしてる」 「すいません。ので、今日は無理させれません」 と言いつつも、お預け食らった犬のようだ。 後ろから抱きしめられ、硬くなった股間を押し付けられている。 なにが無理させません、だ。 どう考えても無理だろ。 「俺から甘いものを食べる時間を奪うな、あほ」 「あほでも馬鹿でも、変態でも、良いです。――太陽」 太陽、と呼び捨てにされて悪くない甘酸っぱい気持ちがこみ上げては来るものの、俺はプリンが食べたい。 「おかしいな。俺、性欲なんか無いはずなんだけど」 「太陽は、女性を抱いて、寂しい気持ちを埋めていただけですもんね。 昨日だって、甘えただけ。だから俺は貴方を抱きたい」 そんなにストレートに言われると、なんだか複雑な気がする。 「つまり俺は今興奮してないとか言うなら、俺の腰に押し付けているお前のその堅くなったものを踏みつけてドMに調教すっぞ、ごら」

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