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「興奮してくれてるんですか?」 「わからん」 プリンの蓋を開けながら素っ気なくそう答えると、緑の後ろから抱きつく手に力が込められる。 「意地悪ですよね」 「あー? 今日は気分が良いからいちゃいちゃしてやろうと思ってたが、お前のその態度。どうしようかな」 「……だってプリンの次だし」 「椿とプリンの次だとしても、三番目だから喜べ」 キシシと笑うと、後ろから俺の顔を覗きこんできた。 ちょっと俺より背が高いからって、むかつくな。 「まぁ、待て。――プリンを食べた俺とのキスは甘いぞ」 「どんな太陽でも甘いです。じゃあ、ずっと待てしてますから。『よし』を早く言ってくださいね」 そう言うや否や、後ろからずーっと俺を見ている。 プリンを食べる唇をずっと、見つめてくる。 プリンぐらいゆっくり落ち着いて食べたかったのに、こいつは本当に……。 甘いキスをくれてやろう。プリンの甘さを舌に乗せて絡めて味あわせてやる。 でも、優しくしてやんない。 お前の理性、ぶっ壊してやる。 「ん、美味かった」 いつも食べる三つで150円じゃない。一つ210円の大事なプリン。 だから、ゆっくり食べえれなかったお礼は存分にしてやる。 「――よし」 そい言って眼鏡を奪うと荒々しくキスして誘ってやった。

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