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十五
「痛みを、――首を絞められることを快楽にできたら俺はあの女とは違うって思える。暴力は好きでしてるんじゃない。払拭したいだけだ」
「そんな訳、ねーだろ。お前は、ただ暴力で俺を屈服――んんっ」
もう喋るなと言わんばかりに、唇を吸われた。
これ以上、こいつの思い通りにさせたくなかったけれど、このまま、KENNに触られて熱くなった身体を一人で処理するのも億劫で。
吸われてピンク色の痕が肌に付くのは別にもういい。
指を増やす度に、粘着質な音が聞こえてくるのも嫌では無い。
「KENN、いい加減、――んっ あっ」
「アンタ、声を我慢するのも可愛いな」
五月蠅い。
「ヘタクソ」
にやりと笑って、KENNに唾を吐きかけた。
「緑の方が、もっと丁寧に解してくれたぜ?」
わざと挑発する言葉を吐いた。わざと、だ。
狂え。
むきになったKENNが、何度も俺が放つまで中を指で掻きまわし、そそりたった俺のモノを舐めたり、口に咥えたり、
胸の突起を押し潰したり摘まんだり、もう、イきたくないと思うほど、何度もイッた後に漸くKENNの熱く堅いものが俺の中に入ってきた。
「あ、――も、はやく」
「何?」
「早く、イけ」
俺が中で締めつけてそう挑発すると、KENNが気持ちよさそうに小さく声を漏らす。
「俺ままだイってないんだから、一回じゃ終わらね―。何度も、何度も、溢れさせるまで何度も」
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