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まだ、緑の部下がなんだかんだ言っていたが、俺はそれを振り切って走った。 多分、緑は俺が逃げ出さないように、KENNに連絡して正当な手続きをして俺達をひきあわせようとするだろう。 でも、俺はそれじゃ駄目なんだ。 それじゃ、あいつは俺に会おうともしないかもしれない。 緑に甘えっぱなしの俺じゃあ。 俺だって、どうしてこんなにKENNが良いのかよく分からねぇよ。 でも、先に俺を好きになったのはお前だろ。 俺はその情熱が嘘じゃないって心の何処まできっと気づいていたんだ。 なのに、自分から身体の関係に逃げてしまっていた。 それで、繋ぎとめられると思っていた。 恋人は要らないけれど、そう考えていた俺は最悪で。 逃げてばっかで。 やっと向き合おうとした途端、信じて貰えずに去って行かれた。 変われるだろうか。 俺が変わったら、KENNを包み込んでやれるような男に俺はなれるだろうか。 自分は絶対にいつも選ばれないからと、土壇場で緑の方が俺を幸せに出来ると逃げてしまったアイツを、俺は安心させてやれる男になれるだろうか。 恋は、――甘いだけじゃないことぐらいこの18年でよく分かった。 でも、今は思う。 くそ甘く蕩けるような甘さを、もう一度信じて見ても良いんじゃねーかって。

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