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溺愛×未来 十四

「言わないって言うなら、身体に聞いてやる」 「ぎゃー! エロ魔人だ! エロ本だ!」 涼さんは普段そんなエロ本を読んでいるのか、と興味を持ちつつもさり気なく服を脱がしながらじっと見る。 「まあヤることはヤります。ほしいんだろ、欲しいなら正直に言えよ」 「もー! お腹が捩れるからやめてよー。もー、分かったよ」 困ったような顔で、鼻を掻く。 「お菓子作ってみたいけど、趣味でいいよって思ってる」 「じゃあ再就職先は? 俺のお嫁さん?」 「それは嫌だけど、でも大雑把だし、ここでバイトして学校行ってって両立できるのかなって思うし」 「そんな時は、恋人の俺を頼ればいい。決まり」 半ば強引に話をまとめると、涼さんは困った様子だった。 「まあ、とりあえず今度、その人が来るので話を聞くだけでもいいから」 「……うん」 じっと見上げてくる涼さんが、なんだか少し艶っぽい。 なんていうか、濡れた色気というのか、空気が甘いのかな。 「朝登くん、俺のためにそこまで頑張ってくれてたなんて嬉しい」 「いや、別に、どうってことないです」 「……朝登くん、そこ座って」 急に俺の身体をおしやると、涼さんはソファから降りて床に座った。 そして座っている俺のズボンのフォックをカチャカチャと外しながら、見上げる。 「お礼に、ここを舐めてみたいのですが、いいでしょうか」

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