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溺愛×未来 十六
「……でも、いつもの大きさじゃない」
不満そうにつぶやくと、何を思ったのか俺の先端を頬の内側に擦りだした。
俺からは、ボコッと盛り上がったほっぺがハムスターみたいで可愛い。
テクはないかもしれないけど、好きな人が咥えてくれてるってだけで俺は満足なのに、俺の心ではなく体の反応に不満があるらしい。
「あ、喉の奥?」
急に口を限界まで大きく開けて、涼さんが喉奥までズブズブと咥えようとしてきた。
が、陰毛が鼻にあたってくすぐったかったのか、喉の奥に当ってえづいたのかすぐにやめた。
「おかしいな。漫画では、頭押さえて喉にあたるぐらいゴツゴツ激しく動かしてたのに」
「――涼さん、漫画の知識より俺の顔見た方がいいんじゃねえすか?」
俺は涼さんにえづくまでさせたいわけではない。
また、俺だけ口で奉仕してもらって気持ちよくなるつもりもない。
「朝登くん、どこが気持ちいいの?」
「は?」
「俺、下手だから、教えて」
両手で握られ、擦られていく。
下手だって自分で自覚して、それでも俺を気持ちよくさせたいって……。
どうして涼さんは俺に愛しい気持ちをこんなにもくれるんだろう。
「えっと、先端の頭だけ咥えて擦ってみたり、舌でしごいたり、とか。あとは――ボタン外してほしい」
「へ?」
「きっちり着てる涼さんのボタン、外してくれたらすっげえエロい」
仕事着のまま抱き着いたのが悪い。
わざと二番目のボタンを開けて胸を触ろうとしてインナー越しに擦る。
「……んんっ」
「涼さん、インナーを胸までめくってくれます?」
「う、うん」
言われたとおりに中の服をめくってくれたおかげで、二番目のボタンを開けた部分から触ってほしそうに揺れる乳首が顔を出した。
うん。胸も見れたら、口だけでいけるかもしれない。
「あ、も、もしかして?」
「うん?」
「こうやるの?」
ズボっという効果音が正しいだろうか。
彼は躊躇なく第二ボタンの外れた胸元へ、舐めていた先端を押し付けた。
「へへ。ぱいずりー」
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